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アイデンティティ-自分らしさって何?-

「アイデンティティ」という言葉をご存知でしょうか?自我同一性と訳され、"自分らしさ"と言うと分かりやすいでしょうか。アメリカの心理学者、エリクソンが見出した概念です。
"自分とは何者なんだろう…なんの為に生きているのだろう…"みなさんも一度は思ったことがあるのではないでしょうか?

私はこの「アイデンティティ」とやらに、小学生の頃から悩まされている気がします。当時の私は、周りから褒められることが嬉しく、学業を頑張ったり人前に立つことが好きな子どもでした。周りの友達から「真面目なんだね」と言われ、いわゆる優等生キャラが出来上がっていきました。
周りの目を気にするあまり、自分をその枠にはめ込むことに必死になっていた気がします。
その生き方にどこか息苦しさを感じていた私は中学生になると自分を抑圧するようになりました。

-これが闇トンネルの始まりでした-

自分を抑圧して生きていくとだんだん自分が何を考えていて、本当は何を思っているのか分からなくなってしまうんですね。
どんどん自分を見失っていきました。
これをアイデンティティ拡散と言うそうです。
アイデンティティ拡散とは、、
◎自意識過剰…他人の目を気にするあまり、自分が本当にしたいことが分からなくなる
◎勤勉性の拡散…自分の仕事や勉強が手につかなくなる
◎対人的距離の失調…他人との距離が分からなくなる
◎時間的展望の拡散…未来がイメージ出来なくなる
◎否定的アイデンティティの選択…社会から否定されている価値観や集団を受け入れる
(誠文堂新光社 心理学用語大全より)

エリクソンの発達段階ではアイデンティティ確立は思春期・青年期の課題とされており、上手く達成出来ない場合にはアイデンティティ拡散に陥ることがあるとされています。

アイデンティティ拡散に陥った私は、日々に嫌気がさして生きる意味さえ見失ってしまいました。
そんな私がアイデンティティやアイデンティティ拡散の本当の意味を理解したのは、10代も終わりの頃。
偶然手にした心理学の本で、自分の陥っている状況が解明されていることに衝撃を受けました。そして、悩んでいるのは自分だけではないという安心感を少し得た気がします。(このアイデンティティという概念を発見したエリクソン自身も、生まれながらの自分という存在に違和感を持ち、苦しんでいたそうです。)
エリクソンの発達段階では思春期・青年期で達成すべき課題とされていますが、その時期に達成出来なくとも後の時期で達成出来れば良いとされています。
自分の陥っている状況を理解した私ですが、ここから抜け出すことがなかなか難しい…
今では、思春期・青年期に囚われず、人生を通して自分らしく生きれるようになれば良いのかなと思っています。

そのためにまずは、自分を曝け出していくことが大事なのかなと思っています。これまで抑圧していたものを解き放っていって初めて自分らしいものに気付ける気がしています。

最初は自信がなくても、他人からどう思われるか気にするより先に自分を曝け出していくことって大事なんですね。自分の心に「本当はどうしたい?」って語りかけることを心がけています。

たとえ暗闇トンネルの中にいたとしても、自分の殻に閉じこまらず、色んな人に出会って色んな価値観に触れていくことで少しずつ探していきたいです。

みなさんのアイデンティティは何だと思いますか?
みなさんがありのままの感情で思い切り自分らしく生きていけますように🌱

最後まで読んで頂き、ありがとうございました✨
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