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第1章繊維原料編 4.合成繊維2

ナイロン

ポリエステルより強度があって柔らかいのが特徴。ストッキングやカーペットはナイロンが広く用いられています。吸湿性がポリエステルより高いので、素肌に優しいこともストッキングに用いられる理由です。肌着や水着にも使用されています。ウールやシルク染める酸性染料で染まります。

コート素材では経糸にナイロン、緯糸に綿の交織が生地が多いです。バッグの素材としても広く利用されています。ナイロンの種類にはナイロン6、ナイロン66などがある。

ナイロンはポリエステルと比較して熱伝導率が高いため、接触冷感素材として夏素材としてレーヨン等と撚り合わせて使用されることもある。

アクリル

ステープル状(適当な長さにカットされている繊維)にして紡績糸として使用します。ウールに似たクリンプがありバルキー性(かさ高性)があるのでふかふかしたセータや毛布に最適。ぬいぐるみ等にも使用されています。

比重は綿やシルク、ウールより軽いので軽量化が必要な商品設計に最適。ウールやポリエステル、綿などと混紡することも多いです。

ポリウレタン

ストレッチ素材に欠かせない繊維。通常ポリウレタンを2~5%使用することで、十分なストレッチ性が得られる。スパンデックスともいう。ライクラという名称はデュポン社の商標です。

ポリウレタンは通常、コットン、ウール、ポリエステルなどの糸と撚り合わせて(いろんな方法がある)生地になる。とても軽く比重が小さい繊維なので重量比では数%の混合率になるのです。昨今ポリウレタン高混率のダウンジャケットの生地が多いが、きわめて織り密度が高くなり、ドライクリーニング後、浸透した石油が抜けない事故が多発している。水洗いでなんら問題がないので、アパレルには水洗いの表示を促すべきですね。

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