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自閉症(重度知的障害)息子のオムツ外しを振り返る

私の息子は重度知的障害を伴う自閉症です。
現在9歳、小学4年生です。
自閉症の診断を受けたのは1歳11ヶ月。

いまだに発語はありません。

発語がないので
発達検査でも重度判定となります。

自閉症の息子はオムツ外しが出来るの?
一生オムツなの?

息子が2,3歳の頃、全体的な発達は然り、発語もなく、言葉の理解も難しく、意思疎通が出来ず…

『自閉症の息子はオムツ外しが出来るのか?一生オムツなのか?』

と考えてしまうこともありました。

上に娘がいますが、娘のオムツが取れたのは3歳頃。
定型児の中では早い方ではありませんでした。

ですので、息子も3歳でオムツ外ししようとは思っておらずのんびり構えていました。

自閉症息子のオムツ卒業は
4歳10ヶ月だった

結果からお伝えすると
自閉症息子がオムツを卒業したのは4歳10ヶ月。

『オムツは取れるのだろうか?』
『一生オムツなのかな…』
という不安の中
思っていたより早く取れました。

ブログではオムツを卒業するまでの経緯を紹介しています。

自閉症のオムツ外しで大切なこと

自閉症の子のオムツ外しに取り組むにあたって大切なことを、私はこのように考えています。
(排泄の間隔が2時間以上空いているのは大前提です)

  1. 保護者のメンタル最優先

  2. 関係各所と連携する

  3. やると覚悟を決めた時に集中する

1.保護者のメンタル最優先

自閉症育児は、日々をどう乗り越えるかを考えることだけで精一杯です。

『オムツは履いてくれた方が楽』
と思うことも多々あるでしょう。

『もう3歳だからオムツ外ししなきゃ…』
『もう4歳なのにまだオムツ…』

と、焦って無理に取り組まないことも大切だと思います。生き延びるだけで花丸です。

家庭として
『まだその時ではない』こともあります。

2.関係各所と連携する

  • 保育園

  • 幼稚園

  • 療育センター

  • 学校

  • 児童発達支援事業所

  • 放課後デイサービス

など、関わる場所と常に情報共有し、トイレトレーニングについて計画を立てて進めていくことが重要かと思います。

そして、保育園や学校側でどこまで対応が可能なのか相談しながら行っていく必要があります。

時間排泄で定期的にトイレに連れて行ってもらえるのか?

立ち便器に慣れるために、お友達がトイレに行く時に一緒に連れて行ってもらう、とか。

園や学校側でも出来ることと出来ないことがあると思いますので、ここは相談しながら進めていくしかありません。

協力して頂けることはお願いすると良いでしょう。

3.やると決めた時に集中して行う

この『やると決めた時』というのはある程度覚悟が必要です。

  • 部屋が汚れる覚悟

  • 洗濯物が増える覚悟

  • 失敗した時にそれなりに冷静でいられる覚悟

一番辛いのは『1人で頑張ること』

この時は、もう周りを巻き込むしかないと思っていました。

『どうしてもオムツを外したいのでご協力お願いします!』

と保育園や学校・事業所を巻き込んで宣言するのです。

でもやはりある程度は
『私自身の覚悟』が必要でした。

ソファー(布)も排泄物で汚れたので捨てました。
車も排泄物で汚れる覚悟でオムツを履かせなかったこともあります。

息子の養護学校のお友達のママ友も同じような事を言っていました。

オムツに排泄することに拘りがあってなかなかオムツが取れなかったけど、オムツを隠したり学校とデイに相談しながらトイトレしたと…。

オムツ外し後はほぼ失禁がない

息子の場合ですが、オムツを卒業後は殆ど失禁はありません。

時々お漏らしやオネショはありますが、1年に1回あるかないかの頻度です。

家では自分でトイレに行きますし、学校やデイでも自分で行きます。

やはり、オムツが取れていると本当に生活が楽です。息子本人が一番快適でしょう。

ただ自閉症の子のオムツ外しは本当に容易なことではありません。

息子は感覚過敏があり家では全裸になっていたので、なかなか壮絶なトイトレでしたが(この変もブログで詳しく紹介しています)今ではオムツが外れて5年以上となります。

お子さんの特性によってもトイトレの進め方はそれぞれだと思うので参考にはならないかと思いますが、オムツを卒業出来たというのは事実ですので、何かの参考になりましたら幸いです。


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