ことばの薪

対話会に参加した。
ことばの焚き火、と聞いて、焚き火にそのことばを薪のようにくべると、炎がバッと上がったり、火花が散ったり、もくもくしたり、静かに炎が大きくなったり、その場を照らす火の形がことばによって変わっていくイメージを持った。
ことばに反応して変わっていく火を受けて、人も反応して、新たなことばや感情、思考が浮かんでくるのだろう、と考えた。

ことばについて、改めて思う。
ことばは人を生かさなければいけない。
かつて出会った尊敬、信頼する人が言っていたこと。
一人ひとりのこころのなかに火があるとしたら、その火が燃え続けられるように、ことばの薪をくべる人になりたい。

なぜそう思うのかというと、人のこころの火を弱めたり消してしまったりする言葉が、たくさん飛び交っている気がするから。
たとえ、意図していなかったとしても。

だから、心して、相手の火を絶やさないための、人が生きるためのことばを発してゆきたいと自分自身に願うのだ。

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