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FF16主題歌『月を見ていた』考察

こんにちは。FF16が思った以上に不人気らしくて悲しんでいるここらんです。
プレイした上での批判、文句、大いに結構。一番腹立つのはやってもいないくせに「不評なんでしょ?じゃあいいや」てなってる層ね。FF16に限らずゲームは自分で遊んだ方がいいと思います。

さて、そんな16ちゃんですが待望のDLC開発決定とのこと!やった〜!吉Pも言っていたように、お話自体はしっかり本編で完結してると思うのでこれ以上は望みませんが、ジルやジョシュアが操作できたら面白いな〜なんて思っています。あとはちょっとした裏話なんかもあれば…。

さて、今回は前々から書こうと思っていた『月を見ていた』の歌詞考察をしたいと思います。前提として、クライヴがジョシュアに歌っているイメージで進行します。この時点で解釈違いです!と思った人は読まない方がいいかも。

以下、長い長い考察↓※ネタバレあり


月明かり柳が揺れる わたしは路傍の礫
思い馳せるあなたの姿 羊を数えるように

別れゆく意味があるなら せめて悲しまないで
沈黙から離れた空へ 一筋の愛を込めて

どんな夜だって 失い続けたって
共に生きてきたろう 瞬くように

月を見ていた/作詞作曲: 米津玄師

はい、とりあえずサビ前まで。
月明かり柳が揺れるという美しい描写に対して私は路傍の礫ですよ?どんだけジョシュア上げ自分下げなんですかあなたは。
別れゆく意味があるならから下はもうジョシュア死亡シーンのイメージしか浮かばない。あそこでジョシュアのちっちゃい頃をば〜っと走馬灯みたいに思い出すところめちゃくちゃ泣ける!

何かを求めて月を見ていた
嵐に怯えるわたしの前に
現れたのがあなたでよかった
まるで何もかもがなかったかのように
この火は消えたりしない きっと

月を見ていた/作詞作曲:米津玄師

ここでのあなたは完全にジョシュアだと思っています。『何もかもがなかったかのように』ですから、よかった〜なんもなかったわ〜じゃないんですよね。何もかもはちゃんとあるんです。でもこの火(兄弟の絆)は消えたりしないと歌っている。これは最後、クライヴがわざわざジョシュアの名前で本を書いたことにも繋がっていると思います。

その窓を風が叩けば 僅かに開け放して
ただひとつ そうただひとつ 語り得ぬ声で叫ぶ

生まれ変わったとして 思い出せなくたって
見つけてみせるだろう あなたの姿

月を見ていた/作詞作曲:米津玄師

ゔぇ〜切ない!そうだよジョシュアはもういないのよ。でも風が窓を叩けばジョシュアが来たかもしれないって、そんなわけないのに思ってしまうんだろうなぁと。
うん、エピローグで見つけたよねちゃんと。今度はずっと一緒にいられるよ。

全てを燃やして月を見ていた
誰かがそれを憐れむとしても
あなたがいれば幸せだったんだ
およそ正しくなどなかったとしても
消えたりしない

月を見ていた/作詞作曲:米津玄師

FF16はクライヴのやることが必ずしも正義とは限らないという一貫したテーマがありますよね。その正義は誰かにとっては正義ではないかもしれない。そんなことはどうでもよくて、ただ"あなたがいれば幸せだった"と歌っています。だってクライヴは不死鳥のナイトですから。
一度は死んだと思っていた大切な弟にもう一度会えたら、それはもう他の何を置いても護りたいと思いますよね。それなのにね…うぅ(嗚咽)。

名前を呼んで もう一度だけ
優しく包むその柔い声で
月を頼りに掴んだ枝が あなただった

何かを求めて月を見ていた
嵐に怯えるわたしの前に
現れたのがあなたでよかった
まるで何もかもがなかったかのように
この火は消えたりしない きっと

月を見ていた/作詞作曲:米津玄師

ここが一番クライヴ→ジョシュアの歌だな〜と思う箇所です!もう一度だけ呼んでということはもうこの世にはいないということ。このどうしようもない世界でやっと掴んだ細い枝がジョシュアという存在だったのに。今度こそ護れると思ったのに。

良いな〜と思うポイントとして、ジョシュアは月じゃないんですよ。大切な人を月に例えるのはよく見かけますが、この歌では柳だったり枝だったり、少し頼りない存在として描くんですよね。完璧じゃないからこそ兄弟で助け合って生きていきたかった。そんな想いが伝わってきます。

ここは曲の中で最も好きなところです。米津玄師さんの優しい声が本当に素敵ですよね。"その柔い声で"のところでいつもうるっときます。最後の"あなたでよかった"のところ、ちょっと歌い方変えてくるのめちゃくちゃ良いですよね。最高です。


・まとめ
他の方の考察記事を読んでいると、クライヴ→ジルへの歌と解釈されてる方がとても多くて。それももちろんありだと思うのですが、私はどうもこれは兄弟の歌だというふうに聞こえるのです。本編でも結構ジルの影が薄い気がするし…。
でもね!《観測者(たびびと)》の数だけ《世界の解釈(こたえ)》があるとどこかの領主さまも歌っておられたのでね!(わかる人だけわかってください)十人十色ですよ本当に。考察って楽しいね。

ここまで長ーい文章を読んでくださってありがとうございます。少しでも大好きな作品の盛り上げに貢献できれば嬉しいです。ではまた。

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