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善悪の区別

後悔した。あの人を手放した私の未熟さと、今に向き合いきれない自分の弱さにどうしようもなく悲しくなった。
恋人の顔色を伺いながら過ごす毎日に、態度が気に食わないと言われ続ける毎日に疲れてしまって、怖くなってしまって、辛くなって、元恋人に連絡をしてみた。向き合いきれない私が悪いのだけど、もう限界なのかも。決断しきれないのがバカだよなあ。どこまで人格を変えれば彼は許してくれるんだろうと考え続けている。そんな中、元恋人は私に
''また自分が全部悪いと思って病んでるんでしょ''
''だからやめておけって言ったでしょ。振ったのは俺だけど、、、''
と言った。

ああ、私の全てを受け入れてくれていたあの人だ、と思って、涙をボロボロこぼしてどうすればいいんだろう、と話した。
彼はそれに答えはしなかったけど、懐かしいねとずっと言ってくれた。
彼と付き合っていた頃のnoteを読み返すと本当に幸せだったと思った。私がもっと、許してあげられていたら、今は変わっていたのかなって思うと後悔してるんだ、私って今更気付いた。久しぶりに数時間一緒にいて、彼は私との思い出を鮮明に細かく覚えてくれていることを教えてくれた。私が私のままでいいよって言われているような気がして、嬉しくて心地よかった。本当に久しぶりに温かい気持ちになった。彼の内定が決まっていること、すごく嬉しかった。大好きだった相手の幸せを願えている自分に嬉しくなった。あの時と今、私は変われているだろうか。大人になれているのだろうか。別れている私にすら、こんなに優しくしてくれるあなたが本当に素敵だと感じる。私は素敵な人と付き合えていたんだなと。できることならまたその優しさに寄りかかって生きていきたいとすら思える。甘えだ。

今の彼は私がそんなことを考えているとも知らずにこんな真夜中に友人の家にゲームをしに行った。
しばらく一緒に寝ていないね。寂しいとすら言わせてくれないね。私もうどうでも良くなりそうだよ。

憎んじゃいそう。


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