見出し画像

『feeling precious/PlatinA Forest』レビュー

1.Aqua

癒しのアコースティックギターのイントロから始まる一曲。Aメロから間奏を少し挟んで再びAメロ、Bメロと進行するのですが、穏やで温かみのある印象のAメロの次にくる間奏で少し神秘的で涼しさも感じられるような空気感が混ざり合って進み、サビで一気に異国感・ミステリアスさが爆発するような雰囲気です。
サビでの歌声がまるでひんやりとした氷のようで暑い日に聴くのにピッタリだと思います。

異国情緒を感じられる演奏とサビでのファルセットがラクリマフォロワーらしさを強く感じられます。ところどころにディレイも登場するので90年代V系オタクも嬉しい一曲だと思います。

2.南風

これがやはり最高。個人的にこのバンドの代表曲はこれかな?と思っています。この曲を聴いてCD購入を決意しました。タイトルに相応しくイントロから既に暖かい風を感じられます。

頭から終わりまでとにかく心地よいクリーンギターの音色が堪能出来ます。目を瞑ると情景が浮かぶような楽曲でとても最高です。
この曲の演奏は初期ラルクの白さが好きな人にも刺さるかもしれません。

1曲目の紹介の際も書きましたがPlatinA Forestは温かさと涼しさがマッチした空気感を感じられる音楽を作るのが得意なバンドだなぁと思います。「暖かい空気感感じる演奏+爽やか涼しげな歌声」な楽曲が多い印象です。
凄くおすすめな一曲でした。

3.timeless screen

異国情緒×ソフビ系といった雰囲気の一曲。

Aメロのヘッドホンで聴くと右の方から聴こえるギターの音色がめちゃくちゃ好きです。
クリーンギターも歪みギターも沢山堪能できます。2番終わりのギターソロもかっこいい!

落ちサビの頭で演奏がピタッと止まる部分がある曲を好きになる事が多く、この曲もそれに該当します。ありがとうございます。イントロとアウトロがとても似ている。

フォロワーさんがこの曲のAメロと浜崎あゆみの「Trauma」のAメロが似てるという話をしてからこの曲を聴く度それがチラつきます笑

4.霧の街

7分超えのゆったりとした一曲。
イントロが神秘的で美しく、PlatinA Forestの曲の他の曲と比べると、ドラムなどの音が重く、どこか厳かな雰囲気も感じられます。遠吠えのようなギターソロが印象的です。

V系オタクが好きになりがち?なラスサビ転調も盛り込まれており、転調することによって曲の壮大さが増しますね。
ボーカルの高音が驚く程に伸びやかでとてもとても美しいので是非注目してみてください。

イントロとアウトロに鐘の音が使われているのが印象的で、冷たい風が吹く、どこか遠い異国の端にある教会と周りに広がる自然…個人的にはそんなイメージの楽曲ですね。

5.Further East

La’cryma Christiの印象的な楽曲、「THE SCENT」が好きな人に是非1回は聴いて欲しい特にラクリマフォロワーらしさが詰まった名曲です。イントロからまさにその感じが伝わってきますね。

1番後間奏〜2番頭のCメロ?に当たるかと思われる部分がなんだか少し悩ましげな?マニアックそうな音作りになっていてとても面白く、その後サビに向かってどんどん爽やかに戻っていく部分がコントラストが出来ていて面白いです。

ど偏見ですがこのラスサビ前の部分が、Zephyrの「frosty rain」に近いものを感じました!なんでだろ!多分どっちか好きな人はもう片方も刺さりそうです!

白系ソフビの爽やかな疾走感と異国情緒的な音作りの組み合わせの究極形な一曲で、この曲を聴き終わった後には多幸感に包まれることでしょう。アルバムのラストに相応しい、全曲通しで聴いた後に「あぁ、いいCDだったなぁ」と思えること間違い無しです。ライブのラストでこれ演奏してもらえたらめちゃくちゃ最高の良い気分で帰れそう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?