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『LINK/Kneuklid Romance』レビュー

1. Fantastic Idea

イントロのド頭から「あっ、この曲かっこいい」と確信出来る楽曲で、正統派ソフビサウンドを感じられます!ENDLESSが好きな人なんかはこの曲も刺さるのではないかなと思います!

1番の「もう夢なんて3秒でかなう」と2番の「so…夢なんて3秒で消える」の対比?みたいなものが面白いですよね。そしてBメロのコーラスが美しく聴いていてとても気持ちが良いです!

サビ頭が曲タイトル且つ耳馴染みするメロディなので、1度聴くと印象に残りやすい曲だと感じました!V系ソングでサビ頭が曲タイトルになってる曲ってどれくらいあるんでしょうね…
調べたら楽しそうですね!

サビとAメロ冒頭が分かりやすいですが、私の好きなピロピロ音が入っていました。ピロピロした音が入っているV系ソングが好きなので嬉しいです。ちなみにヘッドホンで聴くとサビは右側から、Aメロ冒頭は左側から聴こえるようになっています。(サビの方が音大きめでした。)
アウトロもめちゃくちゃ良くて、最後キラキラした音でスっと終わるのが好きでした!

きしむような日常の中で
吸い込まれてしまいそうな感覚が
暗闇に光を投げた…

↑ここの歌詞すごく好きです!

2.want of sleep!

個人的大衝撃の一曲。この曲を聴いてソフビ期
ニュークリのやばさを実感しました。
現時点でソフビ期ニュークリではこの曲が一番好きです。
あまりにもカッコよすぎて訳が分からなくなりました。完成度高過ぎるだろ!
去年のワンマンのセトリにこの曲あって脳がぶち壊れましたね。知るのが遅すぎましたよね(ぴえん)いつか生でこの曲を聴くことが私の夢のひとつになりました。

ギター、ドラム、特にベースと演奏陣の演奏が重低音が目立つ音のバランスで作られているように感じます。これをライブで聴けたら全身に音を浴びられるようで最高に気持ちが良いんだろうなと妄想してしまいますね。

そして天才的なメロディライン。サビがあまりにもカッコ良過ぎますよ…ただただこの曲に出逢えて良かったという気持ちが強いです。
この曲聴くとなんだか軽く走りたくなります。というか走っちゃいます。このテンポ感がとてもちょうどよい。退勤後によくこの曲を聴いて帰っています。

あとここからは個人的大好き重要ポイントなんですが(多いです)

まず2番サビ後半とラスサビ後半にシンセの音(間違ってたらすみません)が入る部分です。これによって空間の広がりを感じられます。1番のサビには無く、2番からこの音が入っているのがこだわりを感じます。
ラスサビのシンセはその後のアウトロでも余韻残しながら入っていて良いですね。こういうシンセ音が大好きなので。

あとギターソロがとてもカッコ良いのでそこも好き好きポイントです!ラスサビ前に左右からギターが入る部分も好き!

そしてラスサビの
woo…“sleep““sleep““sleep“ I made desperate efforts…」という部分がほかのこのメロディの部分と比べて「I made desperate efforts…」の部分が字余りになる?ので流れるように歌っているのがかっこいいですね!
ここの歌詞はイントロとアウトロに登場してる部分なんですよね!

この曲、最初に聴いた時にV系ってよりもアニソンやジャニーズソングみたいなものに近しい何かを感じました。この時期のニュークリの音楽性は「V系」や「ソフビ」って言葉だけでは片付けることは出来ない。そんな何かがあると思います。

というかこの曲をカラオケで熱唱したいのでカラオケ会社さんはKneuklid Romanceの楽曲をもっとカラオケに増やしてください。私が歌う。JOY〇OUNDの公式サイトの「"Kneuklid Romance"を歌う人の傾向 」を20代女性で埋めつくしたるわ…

3.crime of playing the game

全体的にリズムの取り方を追いたくなるような曲。Aメロのギターで刻まれている跳ねるようなリズムが良いですね。
ヘッドホンで聴くと大まかに左がギュイギュイ系のギター、右がクリーントーンのギターみたいに別れてる感じでした。よく聴くとAメロに一瞬ピコ音が入ったりしています。こういった曲の全体からいろんな効果音を探したりすることがとても楽しいです。

2番Aメロ頭の「cherry blossoms…」という部分が2曲目の「want of sleep! 」の「I made desperate efforts…」と同じく流れるようにスルッと滑らかに歌ってるところが好きですね。そして「cherry blossoms…」の歌詞に相応しく?花のように華やかで可愛らしい丸みのあるギターの音が入っているのが歌詞とのマッチ感があるのが最高でした!

サビの歌詞がずっと同じなのが面白いですね。
たまにそういう曲を見つけますが、そういった部分の「飽きる」感が無い曲というのはそのバンドの凄さを感じられるポイントだと思います。

ああ!あとやっぱアウトロに入ってるシンセ音がやっぱり好き!!!!!

現在アルバムを通してレビューを行っていますが、ニュークリの良さというのは「どのパートも前に出ていて目立つことの出来るタイミングもある」ってところがあると思います。音のバランスも良いのでおそらくアレンジャーや音響のエンジニアさんも優秀なのでは無いでしょうか。

4.むらさき色の鳥

このアルバムを一番最初に聴いた時っていうのが体調不良でお仕事休んでた日だったんですけど(自分語り)この楽曲の暖かさにとても救われ、印象に残りました。泣きながら聴きました。

歌詞の内容が、胸を締め付けられるような、同時に温もりを感じられるような素晴らしい出来になっています。

「愛してるなら一度離れよう」
「今はそれで愛の深さを量ろう」

これめちゃくちゃ歌詞凄くないですかね?
「熱い愛の歌」「哀しい愛の歌」
色んな愛のうたがこの世界に沢山溢れかえっていますが、この言葉が、愛情が、2人の距離がどこか等身大で、優しくて、お互いを尊重するような尊さを強く感じます。
この曲の歌詞の世界観に心打たれました。(すいません曲聴きながらこの文章入力しながらガチで泣いてます。)

そう、この楽曲はとても尊い。ギラギラしている訳でも無く、ナヨナヨしている訳でもない。
感情の押し付けがましい部分も感じない。つらさは残るけど、相手の幸福を望んでいるような…そんな歌詞がとても美しい形をしていると感じました。

音楽の面についてですが、そんな尊い歌詞に合った温もりのある演奏がされています。例えるような夕陽のような温かみ。正に「素敵な想い出達」って感じ。優しいギターの音がとても魅力的。アクセントになっている2番Aメロラストのキラキラした効果音は例えるなら星の砂のような、サラサラと消えていくような儚さ。楽曲のアレンジの仕事って本当に素晴らしい仕事ですよね。

マジで名曲すぎるので全人類聴いて欲しいですし、今後も色んな人々に聴き続けられる曲であってほしい…
マジでソフビ期ニュークリ聴いたこと無い人は今からでも良いから聴いてください…

そして曲が終わると一気に世界観が変わったラテン調のSEが始まることによって次の楽曲はどんなものなのかなと言うワクワク感が感じられる作りとなっています!(ワクワク和久井映見)

5.砂時計

ア〜〜〜〜何だこの名曲!?!?!?
4曲目のSEからの最高にロックなイントロ!!
この系統のイントロ・演奏の楽曲好き過ぎる。
この曲はV系感、というかソフビ感が強く作られていて、尚且つやはりクオリティの高さを感じます。
ソフビ系ロックソングの定番っぽい楽曲枠ではあるのですが、定番ぽさがあるからと言ってそれって誰でも作り出せる訳でなくて。

この曲の凄さは定番感を持ちながら、ちゃんと
個性が確立されていて、差別化出来るポイントがあるところだと思います。個人的にただのソフビバンドのソフビソングで埋もれてしまったりするのは勿体無いかなと。

個人的注目ポイントについてです。
まずやっぱりサビのクラップ音ですね。
これが入ってることでとても楽曲に個性が出てるように感じます!なんかこの効果音がこの時代のV系ソングの中では新しくも感じました!
(まぁ私別にそんなにV系に詳しくないので普通にあるのかもしれないですけど私の中では新しかったし!)
ライブではこの部分お客さんが手拍子で表現したりしてたのかなぁ。そんなこと考えるととても楽しく思います。私もライブで手拍子してこの楽曲を造り出す1人になりたい。

あとギターソロ前間奏の英歌詞パートですね!ギターソロで英歌詞パートある曲自体は結構あるけどこのタイプの英歌詞とギターとベースとか一気にドッと混合するような感じが計算されて作られたものなのかロックな感じで良いと感じましたね。

そしてまぁ何よりも圧倒的メロディの良さ!
難しいこと書こうとしたけどやはりここに辿り着いてしまいました…ニュークリのメロディセンスは恐ろしいものを感じますね。本当に気持ち良い…私も最近作曲の作業を始めたのですが、めちゃくちゃ難しい…
ニュークリを沢山聴いてニュークリの作曲の才能が勝手に私にも備わってくれないかななどと思う日々です。

6.make up your mind

アルバムの〆の曲!いやなんでこんないい曲作れるの!?!?(驚愕)
マジで頭から終わりまで、全て最高な出来でした(浄化して消える音)この曲はキラキラピコピコ感は体感少なく、ロックで魂に、メロディの美しさで脳に訴えかけてくるような感じです。

これもイントロから最高に好み〜!!(大泣き)
イントロのギター気持ち良すぎだろ!
このレビューを書いていて最初の方から言ってたのですが、私は字余りしていたり、流れるようなメロディラインがめちゃくちゃ大好きです。この曲はもう全体的に流れるように進行してくれていて、Aメロの歌詞の言葉が畳み掛けてくるように耳に入ってきて「あぁ好き!」ってなりました。

個人的にドラムが凄く好きで、2番終わりにちょっとドラムソロっぽい部分があって、その後にドラムとギターの掛け合いっぽくなって、その後にギターソロになるという一連の流れが好きです。

そしてそして最高ポイントがこの後の「雪が降り〜」(Cメロに当たるのかな?)のところなんですけど、何がすごいって本当にここから雪が降ってるように錯覚するんですよね。

道民の私の体感では、この雪の降り方は「軽い・少ない・積もらないので一瞬でとける」って感じです。
だいぶ豪雪地帯で産まれたので多分こんな感じです。信じて欲しい。
うーん、なんというかスニーカーとかでも何の問題も無く走れるような…正に東京とかの雪の降り方ですね。確かニュークリは東京バンドさんでしたよね?となるとイメージ通りなのではないでしょうか。

そして音数が増えて華やかさが増してますよね。東京の冬!好きな人に逢いに行く!1秒でも速く!っていうのが個人的な映像イメージです。ここからめっちゃ走りたくなる。
ってかこの曲聴きながら歩いてる時マジでこの部分から走ってます。(ガチ)
あとアウトロの加速感ももれなく走りたくなる。めちゃくちゃ走るの好きな人みたいになってる…

あと「雪」って聴くと前ボーカルの雪乃さんも連想しました。いや…雪って入る曲なんて普通にこの世界沢山存在するんですけど、アルバム「パズル」で雪が歌詞に入る曲が幾つか存在してたり、このアルバムがメジャー1作目ってのもあって…いやマジでたまたまだと思います。深読みオタク過ぎてるだけだと思います。

他感想等

ここになって突然ボーカルユタカさんの歌声について触れるんですけど、めちゃくちゃ良い声ですよね。ボーカル変わるバンドに結構ある、前ボーカルに似た声の人を連れてくるっていうのあると思うんですけど、タイプ違う感じですよね。でもこれ、これ私凄く良い人見つけたんだなぁって思いました。

ユタカさん凄まじい歌い方のクセがあるとかじゃないタイプかと思うんですけど、ニュークリのソフビ枠ながら色んな個性のある楽曲にめちゃくちゃマッチしてると思います。近年?も今作辺りとは違う新たな音楽性を見せてきていましたがそれにも綺麗にマッチしてました。万能でナチュラルに声が好き。

各時期のニュークリ、それぞれの良さがあって、どれもカッコイイ。音楽性が結構大きく変わるって点でLaputaがそれに近いものがある様に感じていました。

Laputaはボーカルの変更は無く、ずっとakiさんがボーカルで、そしてそのakiさんが各時期の音楽性に合った歌唱法を行い、歌い方が変わってもakiさんの個性があるのでLaputaらしさが確率された凄みがありましたね。(突然のLaputa語り)
ニュークリは音楽性が変わり、ボーカルが変わる=歌い方も変わる。でもどのボーカルもカッコ良く、一貫して安定しておりわいつも新しいカッコ良さを求めて姿を変えていく様が凄みですね。



文章力が無さ過ぎて自分で何を言いたいか分からなくなってしまったのですが、
要は私は時代と共に音楽性が変わる。でもクオリティの高さはブレず、新しいかっこよさを更新していくようなバンドが、結構好きなのかもしれないってことですね。

…脱線が酷い!!!

話は戻りますが、私はそんなユタカさんのどんな楽曲にでも合う万能さと、そして裏声の美しさが好きです。「むらさき色の鳥」と「make up your mind」でのサビのファルセットに心惹かれました。優しくてふわっとしていて気持ち良いですよね。アルバム視聴する際はちょっとその部分注目して聴いて欲しいです。

ユタカさんがニュークリのボーカルにスカウトされた際に「パズル」を聴いて入りたいと思ったというエピソードを見かけて、そういう想いを持ってボーカルになったのって何だか素敵だなぁと素直に思いました。ニュークリ前はV系アーティストでは無かったようですね。
あのV系V系してない感じの歌い方凄く好きなのですが(普通にV系っぽい歌い方のアーティストさんも好きです)そういった要素も含めて当時のV系音楽シーンに新しい風を吹かせつつ存在感を見せてくれていたのでは無いでしょうか?
(当時のことあまりにも何も知らないですが…)


今回のレビューで楽曲のクオリティの高さや新しさや個性付け等に沢山触れてきましたが、それと同時に当時から色々なV系音楽を触れてきた方々にも刺さる要素がとてもあると思いました。
定番ソフビ系ロックの基本を押えつつ、効果音等で個性付けがされてるって言い方が分かりやすいでしょうか?V系・ロック・ソフビバンドが好きな人は勿論、当時この時期のニュークリを聴いてこなかった人、そもそもニュークリ通ってなかった人にも是非聴いてもらいたい!

そしてミニアルバムなので入口として中々良いんじゃ無いでしょうか!

しかも全曲名曲!
全曲が名曲、刺さると思える音源って凄いと思うんですよ。とにかく個人的にとても素晴らしいと思った音源なのでこのレビュー見て聴いてくれる人が増えたら最高の気分!これ読んでCD買った人はこっそりでも堂々とでも教えてくれたら嬉しいです!これからも素敵な音源として界隈の中で語り継がれていったら嬉しいですよね!(何目線か分からない勝手な喜び)


そしてそして、感じるがまま勢いのままで書いた結果、あまりに今回文章がめちゃくちゃになってしまって大変読みにくく申し訳ございませんでした!
今後追加修正等しつつ読みやすい文章にして行きます…


読んでくださりありがとうございました!

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