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ココポルトの冬じたく

今年もあっという間にこの時期がやってきました。師走の恒例行事となりつつある『冬じたくワークショップ』今年もココポルトが企画してお届けいたします。

ココポルトでは1年間の感謝の気持ちと来年の変わらぬご愛顧に願いを込めて、日頃よりお世話になっているご利用児のママ、パパ、兄弟姉妹の皆さまにご参加いただける『しめ縄&しめ飾り作り』のワークショップを行っています。

このワークショップを始めたきっかけは、私自身が参加した某幼稚園で開催されたワークショップでの感動体験をぜひたくさんの人に味わって欲しくて。その夜、山小屋の屋根裏に佇むアトリエのような雰囲気の場所に木組みの机や椅子が並び、外はしんしんと雪が降り続いてるかのような錯覚に陥るBGMが静かに流れ、石油ストーブのレトロな雰囲気や炎が揺らぐ姿、暖炉で温められたかのように感じる空気感の中、しめ縄体験が静かに始まりました。日本の伝統文化に触れ、来るべき新たな年に思いを馳せ自ら縄を綯う体験。

初めての体験に悪戦苦闘しながら手元に集中しつつも、ふと心のどこかでとても穏やかな気持ちで一年間を振り返っている自分がいる事に気づかされるのです。そして、自らの手で綯ったその縄を用い、持ちうる限りの感性と丹精を込めて作ったしめ飾りで自分の家のお正月を迎えたあの気持ち。マンションの通路を歩くたびに数々目に入る既製品のしめ縄たち。自宅に戻り我が家の扉に飾られた自作のしめ縄を眺めながら感じるあの優越感の心地よさたるや。本当にとても気持ちが良いものでした。今年も素晴らしい準備ができたなと。

2019年の暮れ。コンクリート打ちっぱなしのフルスケルトン状態から自ら図面を引き、あらゆる資材や部材を自分で選定して、施工業者や職人さんたちからは顔も見たくないと煙たがれるほど毎日のように現場に立ち会い細かな要望を出し続けようやく完成した施設。限られた原資の中で思慮を尽くして手に入れた新たなチャレンジのフィールド。子どもたちやママに気持ちよく、そして自慢げに通ってもらるような従来の福祉施設にはない世界観を提示したくて作り込んだココポルト。

そのこけら落としイベントとして選んだのが今では恒例となったしめ縄&しめ飾り作りの『冬じたくワークショップ』でした。3回目の開催となる今年はコロナも少し落ち着き始めたので、昨年よりも少し賑やかになりそう。創作意欲の高いOTESEIメンバーを中心に師走のひと時をご一緒に過ごせることが今からとても待ち遠しく。

講師紹介:
「もの・物・モノ」主宰/ 宮里耕太 先生
http://mono-mono-mono.com/

しめ縄


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