雑記 オタクはユーロビートが好き

最近私がヘビーローテーションしている曲がある。それはAiobahn feat. KOTOKOの「INTERNET OVERDOSE」。割と昔からネットに触れている(と言っても今18なので底は知れている。ギリギリ当時の電波コンテンツとかがようつべで見向きされていた時代)私からしたら、心の奥底の懐古心を刺激されてすごくグッとくる楽曲であった。

https://www.youtube.com/watch?v=BnkhBwzBqlQ

公式MV。みてね

これを聞いていてしみじみと心に浮かんでくる言葉がある。
「オタクはユーロビートが好き」
本来は所謂「陽キャ」向けのクラブカルチャーであるユーロビートだが、びっくりするくらいオタクはユーロビートが好きだと思う。電波ソングでもテクノポップに紛れて疾走感のあるユーロの名曲が数あった。あの有名な「みっくみくにしてあげる♪」も、ユーロ調といえばユーロ調だ。
そもそも電波ソングにおける電子音楽性のルーツをたどればYMOの「君に、胸キュン。」まで遡ると某大百科は述べる。まぁそんな話をしだすとクッソ長くなるのでここでは省くが......

なんでオタクはユーロが好きなのか。
上に述べた通りYMOから連綿と続くミームなのか。それとも頭文字Dで使用されたことにより門戸が広がったからなのか。ボカロ作曲との相性の良さからなのか。ここに関しては音楽評論家に任せる。

自分が思うに、オタクがユーロ好きな根底には、ある種の「ちょいダサ感愛好心」があると思う。平成後期に再ブレークした、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」なんてのもいい例だ。皆がバブリー的な懐かしさを求めて、ダンシング・ヒーローに再び酔いしれた。その再ブームより時代はさらに遡るが、これと同じことが上のテーマにも言えるのでは?と思う。

Wikipediaによれば、だいたい日本のユーロ(風も含む)のブームは80年代後半ごろ。PCが普及し始めた2000年代前半でもすでに懐メロである。そこに「萌え声」と電子音楽の相性っていいんじゃね?という発見も合わされば、ある種の懐古心と上記のシナジー効果でそりゃ流行するだろう。

思えば、今やオタク音楽と一般音楽の差異も小さくなった。オタク音楽やサブカルチャー系インディーズでも本格的なロックバンドもあれば、一般受けしている音楽でも電子音楽に近いものを作っているバンドも多い。YOASOBIとか。まして米津なんて元ボカロPだ。
それに、同じ電子音楽でも、最近の若いモンは海外EDMみたいなのばっかり出して(ry。(最近ではEDMも陰キャの音楽らしい。時代怖い)
とかく、オタクもスタイリッシュになってしまったのだ。

その中で、むせかえるほど懐かしい「ユーロ風電波ソング」を出してくれた彼らには最大限の賛辞を贈りたい。にゃるらさんもAiobahnさんも自分より長く生きているわけだから「当時」への解像度も高いし、ましてボーカルがKOTOKOだ。最高じゃねえか。(語彙力)

そんなクリエイターの「魂」とも呼べるものが籠った楽曲を聞いて上の半ば恍惚としたつぶやきが出ると思うと、感慨深いものがある......のかも。
体験してもいない昔に思いを馳せながら、これからもいい楽曲との出会いを大事にしていきたい。





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