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吹田市学校規模適正化にあたって

 吹田市では、山田第五小学校と山田第三小学校の合併案について議会でもとりあげられています。

 議会では、議員から、
「山五と山三小学校の合併案について、これまで地域の方々と協議の場や意見聴く場を設けず、教育委員会のみで決定した理由は。」
との質問に、
学校教育部は、
「どの案が妥当性が高いかの保護者等との議論につきましては、地域や立場の違いから、意見の対立や分断が発生するおそれがある。協議の場ではなく、教育委員会が責任を持って取組を進めることが最善であると判断をした。」
と回答しています。
 この、「教育委員会が責任を持って取組を進める」は何を指すのかが気になるのです。

 約20年前に、佐井寺小学校の生徒数増加によって、佐井寺4丁目は佐竹台小学校に校区変更となりました。佐竹台小学校までの道路は、歩道も信号もなく、せめて安全性の確保をと要望し、数年後に一部の歩道と信号機が設置されました。安全を確保していただいた吹田市には感謝をしています。
 しかし、課題はハードだけではなく、ソフト面でも起きました。吹田市は、校区と地域行事を主に行う連合自治会とのエリアが重なっているため、佐竹台地域の行事の案内が佐井寺4丁目の子どもたちには伝わらないなどの、細かな問題が見えてきました。そのような問題ひとつひとつに対処が必要となるのです。

 今回は校区変更よりも影響が大きいと思われる合併案です。小学校がなくなる山五地域の地域行事や防災面でも大きな影響を与えると思われます。
 確かにハードについては責任が持てると言えるのかもしれませんが、暮らしというソフトの部分は、合併後、地域が担っていくことになるのです。
 私は現時点で、合併に対して、意見言える知識と情報は持ち合わせていないので、賛成とも反対とも言えません。しかし、どちらを選択するにせよ、責任のすべてを行政が取れるものではないからこそ、教育委員会が取組むべきことは、合併を進める理由とデータをきちんと示し、その後の地域ビジョンを共に考え、時に意見の対立があったとしても納得解を探す努力を共に行う必要があると思います。

〈補足〉校区変更後、PTA本部役員、青少年対策委員会、自治会と役割を担う中で、4丁目の校区変更で生まれたみなし自治会解散までのデータを参考にしながら課題に向き合ってきました。このデータは個人として作成したもので行政が作成したものではありません。

令和11年度(2029年度)小学校別学校規模
吹田市ホームページ参照:
令和11年度(2029年度)小学校別学校規模|吹田市公式ウェブサイト (city.suita.osaka.jp)

校区変更における佐井寺4丁目の記録


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