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Macを使って、録音した音声ファイルからの文字起こし

音声入力なんて今となっては特に珍しいものでもないのですが、リアルタイムではなく、録音されたメディアを文字に起こすと言うのはちょっと工夫が要ります。
「そんなのスマホとかパソコンの音声入力を使えば良いんでは?」
なんて話になりますが、講演など長時間のスピーチでは簡単にいきません。zoomをはじめとするオンラインミーティングの記録も、文字になれば便利、かな。
音声入力では、例えば、インターネットの接続が途切れてしまったり、一度の入力に使える時間が決まってたりします。だから、長時間のスピーチは、ボイスレコーダーなどを使って録音し、文字起こしをするというのが安全です。

文字起こしの2つのステップ

文字起こしの作業は二つのステップから成っていて、「音声を文字にする」ことと「文字にした文章を読みやすくする」ことが必要です。
録音を聞きながら手動で文字入力する際には、これら二つの作業を一度にやったりするのですが、Mac上で3つのアプリを使うことで、文字入力の部分を自動化することができました。
音声を文字にする、の部分を自動化することで、人間は、読みやすくする作業に注力できるようになりますね。役割分担。

デメリット

文字起こしをしている間は、他の作業ができなくなります。

必要なアプリなど

それぞれの役割は僕の解釈なので、正確ではないかもしれません。

Soundflower https://github.com/mattingalls/Soundflower/releases
Macの中で擬似的にマイクやスピーカーの役割を果たしてくれます。人間に聞こえる音を拾ったり出したりするのではなく、コンピューターの中だけで信号が処理されます。

LadioCast https://apps.apple.com/jp/app/ladiocast/id411213048?mt=12
ひとつの音源を2箇所(SoundflowerとMacのスピーカー)に分配してくれます。

Google Chrome https://www.google.co.jp/chrome/
Google ドキュメントの音声入力を使うために必要です。

Google ドキュメント https://www.google.com/intl/ja_jp/docs/about/
音声のデータを文字にしてくれます。

僕の脳内ではこんなイメージです。

文字起こしイメージ_アートボード 1

準備1:Mac OSのシステム環境設定を開いて、サウンドの設定

「出力」の設定は「Soundflower(64ch)」にする。

名称未設定

「入力」の設定も「Soundflower(64ch)」にする。

名称未設定2

準備2:LadioCastで入出力の設定

LadioCastを起動して、以下の3点を設定。

入力:「Soundflower(64cm)」を選択。「メイン」と「Aux 1」をアクティブに。
出力 メイン:「Soundflower(2ch)」を選択。
出力 Aux 1:「内蔵出力」を選択。

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準備3:Google ドキュメントで「音声入力」ツールを表示

音声入力ツールは、Google Chrome上で使えます。

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準備4:音声ファイルを開く

文字起こししたい音声ファイルを開きます。音声ファイルでもムービーでも、何でもOK。

音声ファイル

文字起こし開始

はじめにGoogle ドキュメントで「音声入力」ツールのマイクアイコンをクリックし、続けてキーボードのコマンドキー(⌘)を押しながら再生ボタンをクリックして音声ファイルを再生します(コマンドキーを押すことで、アプリケーションが切り替わりらずに再生できます)。

後はそのまま待っておけば、文字起こしが進んでいきます。

まとめ と おまけ

個人差はあると思いますが、僕は、歩いていた方が考えがまとまるような気がします。山でも川辺でも、気持が良い場所を歩きながら、頭に浮かんだことをスマホやボイスレコーダーに録音しておき、後で文字にする、という執筆方法に変えていこうと思っています。音声入力と違って、途中で止まることを気にせずに、話し続けられるのがメリットだと思います。
Google ドキュメントを別の人と共有しておけば、文字起こしと同時に編集(文章の修正)してもらうこともできますね:)

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