2020-02-21milkのコピー

小さな声を上げる話

先週のなりゆき会議はいただいた質問に答える会でした。
『年末進行が忙しすぎて大変でした。対価はあっても自分も家族も苦しかった。単価を上げるか作業効率化など、皆さん何か工夫されてますか?』といったお話。子育て中のフリーランスの方です。

その悩みは、かつての自分のそれのよう。

来る依頼を全て受けスケジュールをぱんぱんにして時間のやりくり。睡眠時間を削っての作業。自分の能力の限界に挑戦するかのような無茶なやり方。
依頼に対してNOと言いたくない、条件に合わせないといけない、要求に答えないといけない、だってプロだから。
もっと答えたい。もっと出来るはず。だって好きなことを仕事にしているのだから。
子どもを育て、フルタイムで働き、家事もできるはず。本気なら?女なら?母親なら?フリーランスなんだから?

そしてふと思う。これをどこまでやればOKが出るんだ。と。

無意識に自分に圧力をかけ、追い詰めていました。
どうしてあんなに気負ってたんだろう。

加えて私の場合、よーくよく考えてみると、この行動、育児のキツさを仕事でバランスをとろうとしていたとも思う。
恥ずかしながら、授乳以外は出来るはずと出産前にいろいろと想定していた対策がほとんどうまく機能しなくて、私だってメインで仕事をしているんだから夫だって同じ意識で向き合ってくれないと不公平じゃないか。
といった思考が複雑に渦巻いていたなと今は思います。考えが仕事軸で、育児が何かマニュアルどおりに進む単純なものと誤解していたかも。
と同時に、やらなくちゃやらなくちゃの裏には自分をすごく大変な人に仕立て上げ、こんなに大変なんだから報われるはず=びっくりするほどすっごい絵が描けるはず。といった意識がどこかで働いていた、気がする。あー、恥ずかしい。

子育てを完全に甘くみていたのもあるけど、
多分ですけど、産後の女性にはなにか頑張りホルモンのようなものが出るんです。無理するように設計されてるんです。特に第一子。

なりゆきメンバーも子育て抜きにしてもフリーランスとして活動する中で様々な経験をし試行錯誤して今があるはずで、会議ではそれぞれの感じ方や考え、具体的な行動の話が出ていました。
少しでも質問者さんの参考になったかなあと思う一方、
反省すべきは、もっと早くとりあげて皆で話をしたらよかったなと思った。
質問を受けてから1ヶ月以上経っていたので。

思うんですが、小さな声を上げることって大事で、今苦しいこと、今出して、全てを解決することが出来なくてもきっと何かのヒントを得て軽くできるのと、そしてその連鎖で全体が良くなるんじゃないかなと思います。

人ひとりの視野は狭く、人は対話を通して他者の考えを知ることで考えを深めるそうです。広く言えば、自分の見ているものが世界の全てではないことを理解した上で全部が○か×かという答えを出さず、思考して整理し、違いを理解することで自分の中の正解を出すわけで、ここに情報交換の意義があると思います。

そういうこと、幼子を抱えた家庭や立場の弱い側からはできなかったことが
インターネットのおかげでできるようになりました。怖い側面に注目されることも多いけど、素晴らしいツールだなあと心から思う。
脱線すると、子育てにおいては核家族が主流になる前はもっと気軽に情報交換ができた社会だったんじゃないかと思う。これ、結局子育ては家庭だけでは出来ない論につながるんですがそれはまた別の機会で。

家庭内のことって見えないんです。可視化することで楽になることがあると思うから、もし悩みを抱えたまま閉塞感を抱いて過ごしているなら、勇気を出して声を上げていけたらなと思います。ドキドキするけど。
世界はより良く変えられる。利用しなくちゃ。

また長くなってしまいました、そして荒削りの文章で恐縮ですが(汗)まとめると、

・対話で視野は広がるよね
・お母さんはがんばり過ぎちゃいがち
・皆、声をあげていこう

ってことでした。

(ほどよく)がんばりましょう〜

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