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『悪』の根本原理 Ⅹ.悪の摂理


 さて、今まで『悪の根本原理』についてお話ししてきましたが、今回のテーマ『悪の摂理』についてお話しする前に、「宗教と『悪』」について考察し、まとめをしたいと思います。

 摂理(Providence) とは、自然発生的に生まれ、よく均衡が保たれているシステムを神の御業に例える慣用表現として認識され、キリスト教では世界のすべてを導き治める神の意志・恩恵、とされています。

 どの宗教でも教義に神の存在を言及している部分があるのですが、『悪の摂理』を解説するにあたり、その教義について再認識しなければならないことがあります。それをまずお話しすることに致しましょう。

1)宗教と『悪』

① 宗教の変容、教義の解釈

 このシリーズは宗教をテーマにしているわけではありませんから、ここで、宗教の教義の本質に触れることはしませんが、私が現状で一番、宗教上の教義で気を付けていることをお話しましょう。

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