7.お勧めのモーニングルーティン、ナイトルーティン
本日は、令和元年5月4日。第7問、お題は「お勧めのモーニングルーティン、ナイトルーティン」です。
これは、僕が長年していることで、個人的な嗜好にもなるので、お勧めかどうか分からなのですが、端的に言えば
「瞑想」
です。
長年というのは、どのくらいかというと…
朝晩のほんの5分~10分くらい断続的にですが、かれこれ40年近くはやってると思います。
正式な座禅というスタイルを取り入れだしたのは、32歳の頃に奈良「興福寺」で座禅の講座と『唯識』の講義を受けてからでしょうか。
今日は、「瞑想」について、Q&A方式でその奥義に迫ってみたいと思います。といっても、あまり大袈裟なことでもなくとても単純で簡単なことなので、ご一緒に見て参りましょう。
「座禅」と「瞑想」の違い
大枠として、瞑想の中に「座禅」があると思いますが、座禅と瞑想の違いは、基本的にはそのスタイルだと考えています。
瞑想に望む姿勢とでも言うのでしょうか、僕の場合は、般若心経を唱えたり、数息観のように数を数えて呼吸をしたり、阿字観など、とにかく、より仏教的に取り組む場合を座禅といってます。
その他にも、手印の結び方とか手の置き方とか、いろいろ拘りがでて、そうすると何となく神秘っぽくて、やってる感が高まるとでもいうのでしょうか・・・。
でも、逆に型に拘りすぎると、いろいろと気になって雑念が湧いて集中できなくなることもあるので、なんでも、ほどほどがいいと思います。
とにかく僕の場合は、あまりスタイルにこだわらず、リラックスを目的に行うような場合を広く瞑想といってます。
また、時間の長さもあります。座禅はあまり長い時間はしません。集中して10分くらいでしょうか。瞑想の場合は、だいたい20分~30分程度は座ると思います。
日本的仏教のスタイルが、「座禅」であることは間違いありませんし、その他の瞑想法も型はあるので、この分類はあまり参考になりませんが、僕自身、厳密に分けてやっているわけではないので、この分け方でお話します。
瞑想として取り組んだ一番古いのは「TM瞑想」でした。高校生の頃に、マントラをもらってそれを唱えて座ったのが最初です。
そして、37歳の時には「ヴィパッサナー瞑想」を京都丹波の山奥にこもり10日間したことがあります。
瞑想Q&A
では、瞑想や座禅について、代表的な質問にお答えしましょう。
僕は瞑想の指導者ではないので、質問に答えるような立場でもないのですが、瞑想や、特に「座禅」の時によく聞く質問を、今までの経験を踏まえて僕なりにお答えしてみたいと思います。
よくある質問
Q1.「雑念がすぐに浮かんで集中できない」
これは、ホントによくある質問です。多分、雑念を打ち消そうとしたり、雑念が湧いたら集中していないから「いけないこと」のように思われているのかもしれません。僕の場合、はっきり申し上げますが、正直、「雑念だらけ」です。
数息観と言って、一から十まで数を数えていく瞑想法も、まともに十まで数えられたことはありません。何らかの考えや思い、あるいは過去の記憶や印象など雑念が常に浮かんできます。
しかし、重要なことは、このような状態に「気付くこと」です。本当に雑念がすぐに湧いてくることに「気付いている」ということが大切でしょう。
僕なりに言えば、「雑念を抑圧しない」、「流す」、「あ・・・雑念」という感じで「すぅ~」と流す。「見ないようにしよう」とか「雑念が湧いてだめだ」と否定したりとか「それをさらに避けようと」したりしないで、そう感じたことも全て「雑念」なので「すぅ~」と流す。とにかく「受けて流す」の繰り返し。
これが、「フロー」という「集中してくまなく観察をしているが、ただボーとしてるでもなく、かといって緊張もせずリラックスしてる」という状態を作り出していきます。
実は、これは、ある種の野生動物が獲物をじっと狙っているような状況、つまり落ち着いてはいるがいつでも行動を起こせるアイドリング状態の時に、脳の頭頂を中心に優位に出現する脳波であるとされています。
その状態を最近は「ゾーンに入った」などと表現することもあります。
また専門的には、中覚醒領域の脳波の中でも、最もリラックスと集中のバランスがとれた「SMR波(Sensory Motor Rhythm:感覚運動リズム)」と呼ばれるベータ波の一種とされています。
「SMR」については「ニューロフィードバック」に詳しく書かれています。
これは、仏教でいう「三昧状態」と同じだとおもいます。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)名誉教授のバリー・スターマン博士によって1960年代に発見され、その後の追跡研究により、近年ではゾーンのカギを握る脳波として注目を浴びているのです。
この辺は、興味深いお話をトーク・ライブで少し掘り下げてお伝えできると思います。
Q2.「座禅、瞑想をしていると眠ってしまう」
座禅では、身体的な準備も含めて心構えができていないと、大概眠気に襲われて、身体がグラグラと大きく舟を漕ぐようになることもあります。こんなときは、無理してやることは全くありません。
もっと楽にできるスタイルに変えていいと思います。次第に瞑想が習慣化していくと、ある時、「ザ・禅するか!」とやってみて、上手くいけば、身体の準備が整ったということでしょう。
ですから、はじめはアファメーションのような祈りの儀式だけでも良いかもしれません。あとは、体に感謝して眠るような、ほんの些細な儀式でもいいので、眠る前に身体をいたわることでしょうか。
あるいは、呼吸法のみを繰り返しやってみるのもいいと思います。
最近、Search Inside Yourself (チャディー・メン・タン著)を読んでから、久しぶりに、また瞑想も復活しました。そうしたら、分かったことがあったんですが、やはり、時間の長さは大切かもしれないということですね。
20分するとだいぶ意識が変化する感じがしますし、あたまがすっきりするとでもいうのでしょうか。どのように変わるのか、これは、体験してみる方が、人の話を聞くよりもずっと早いと思います。
一番はじめに、嗜好的なこととは言ったのですが、やはり座禅や瞑想は、かなりお勧めです。最近は、マインドフルネスなどの瞑想方法もかなり知れ渡ってきました。
もちろん、マッサージやストレッチなど、より具体的な身体を使ったリラクゼーションもお勧めです。
本日は、紙面の関係で、このぐらいにしておきましょう。
「瞑想」や「座禅」は、これからのメンタル、こころのレジリエンス力を高めるための、必須アイテムになることは、間違いないと思います。
なんといっても、いつでも、どこでも、その場で、体一つでできる!
しかも、タダ!!
こんな素晴らしい方法が他にあるでしょうか?そして、
「瞑想」や「座禅」のような内部の調整が
外部にも及ぶ・・・
この仕組みにも興味がありますが、このお話はまた後日、どこかで触れることが出来ると思います。
是非、お勧めです!
本日も最後までお読みいただき
誠にありがとうございました。
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