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富の循環 第二回 お金の指向性

お金の指向性


 今回は、「お金」の指向性ということで、お話しをして参ります。ここでいう指向性とは「お金」の性格のようなものであるとお考え下さい。はたして「お金」の性格とは?と不思議に思われることでしょう。

「お金」はひとつのツールであり、それを使う人間の心情が映し出され「お金」にも性格、つまり品格が映り込むのです。

そこで今回は、人間が作り出した「性格」を映しだすもう一つの「共通理解」の最たる概念である「言葉」になぞらえて「お金」を見直していきます。

まず「言葉」の性質や特性と「お金」の指向性を見ていくことにしましょう。

私たちの社会では、「言葉使い」を注意されることありますし、「お金遣い」も、同じように注意が必要とされます。「言葉」と違い物言わぬ「お金」ですが、「言葉」の仕組みを知ると、「お金」についての本質が見えてきます。

結論を申し上げれば「言葉使い」と「お金遣い」は知性における「個々人の人格」の最たるものであり、意識の持ち方で変化するのです。

では、さっそくお話しを始めましょう。

1)「お金」の役割とは

 「言葉」のお話しをする前に、少し確認をしておきましょう。「お金」の役割とはいったいなんでしょうか。素朴な質問ですが、「お金の役割とは何か」と尋ねられたら、その人の抱いている「お金」についてのイメージ、あるいは印象、そして自分自身についてや社会への役割などを考えると思います。

そのようなイメージは、今まで私たちが社会で様々に経験したことにより頭の中で構築されたものです。

ヒト、カネ、モノ、それぞれがどのように構築されているのか、あるいは一体どのように関連し合っているのか、経済活動を全体的に見立てていくために、これから「こころの立体モデル」の基本構造を簡単に解説して参りましょう。


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