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No,050 「五格の格調」

主体客体
主観客観

主格はあるが
客格とは言わない

主体を担うのは主人

客人はいつも
その他の誰か

しかし、

その客人にも
それぞれの「格」がある

その役割は

人生に彩を添える
いろいろな色だ


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図の解説

東洋思想には「五行」がある。特に陰陽五行説として論じられる。主体は客体と向き合っているが、それは、必ずしも対峙しているわけではない。むしろ私の周囲に分散しており、それぞれに役割がある。主体の色はその場における趣向(思考や感情、意志)によって変化する。クリアーライトの中心は、彩度と明度など色調が変化する。左の青と黄色、右の赤と緑は補色の関係だ。そして、ゲーテの色彩論から、影における青と黄は、より黒と白に近い色調を示す。また、橙は黄に緑が青緑に変化する。これにより、五行の色彩表にあるような色が揃う。ニュートンは陽の光をプリズムによって分光し、色彩を波長という尺度で表現した。が、光は太陽の直接光だけではない。むしろ影の光の存在が、私たちの内面の光を表現するのに必要である。その影の部分を含めた色が陰陽五行の五色の中にある。


創作の意図

主体は、主体性を持って能動的に私を作り出しているように感じる。しかし、本来はそうではなく、主体は創り出される存在である。主体の周囲にある様々な客体により創出される。つまり受動的である。感覚器が感情の窓であるように、五感は主体を生み出す。作品では、緑=視覚、青=聴覚、黄=臭覚、赤=味覚、橙=触覚を表現し、それぞれ役割をもっている。五行でも五感でもなく、それぞれを「五格」として改めて捉えてみた。それは、主人を敬い、尊敬されつつも鋭さを以て主人を貫く刺客とも言える。情報の波に翻弄されて、うろたえる主人か、あるいは、その情報の層(レイヤー)や相(フェーズ)を見抜くもう一つの視点を見通す本来の主人の格調を備えているのか。それは、ここに描かれていない「場」がもう一つある。それが「人格」を司る。「格調」を重んじ、人格、霊格を磨くのが人生の目的。それを磨いてくれる「客格」が周囲に存在する。







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