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9.計画、スケジュールを上手に使うための方法

はじめに

このお題を頂いたときに、正直、僕の苦手な課題だ・・・、と感じました。僕も実は、あまり計画スケジュール通りに事が進むことがありません。

おそらくご質問された方も同じような課題をお持ちなのだと思います。

僕にとってもあまり得意でない課題で、途端に話が進まなくなるような感覚で少し立ち往生してました。

そこで、少し趣旨が異なるかもしれませんが「もし計画倒れにならないための計画があるとしたら?」・・・それは、計画の立て方やその方法以前の問題かもしれない、ということに思い至りました。

今回は、この「計画の裏」にどのような課題があるか、僕なりにお話したいと思います。

時間管理から次世代へ

 僕は、どちらかというと性格的に行き当たり系の人間なので、綿密に計画を立てることはあまりしない方で、この「プレトーク」も気が付いた時には後先のことを考えず始めてた、というような無計画ぶり・・・です。

言い出したからやらねばと、今までのお話の中ではモチベーションの「危機感」に迫られ、ただスリリングに、そしてできたら楽しみながら仕事をしたい「気分」でいます。

こんな感じですから、今までも計画通りに行かなかったり、最後までできないことも多かったかと思います。少し反省です・・・が。

自己擁護をするつもりはないのですが、そんな僕が最近考えていることがあります。

それは、そもそも量的な時間管理だけではなく、質的に、しかもエネルギー管理を重点に考える、ということです。

大抵、計画には、期間・場所・時間など、つまり、いつ、どこで、だれと、なにを、どのように、というような疑問詞に応えるように計画を立てますが、ここで敢えて、「なぜ?」というのを全面に押し出して、計画そのものの効果や意義について、もう一度問うことも大切だと思ったのです。

啓発本の大御所、スティーブン・R・コヴィーさんの『7つの習慣』の中に、計画についての興味深い記述があります。それは、初歩的な時間管理のマトリックスにヒントがありました。


時間管理のマトリックス

 これは、自分のすべての活動を緊急度と重要度という2つの軸によって四つの領域に分ける方法です。

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第一領域を緊急で重要、第二領域を緊急でないが重要度が高い、そして、第三領域は、重要ではないが緊急度が高い、第四領域が緊急でも重要でもない領域とします。

普段、私たちは活動に対して、緊急性が高く、重要なことから計画を立てます。締め切りのある仕事、まさに、これが僕の場合この「トークイベント」などですが・・・。

その他、切羽詰まった問題、あるいはクレーム対応、病気や事故、危機や災害などについてが第一領域です。

そして重要ではないが緊急性の高いものとして、ここでは、突然の来訪、多くの電話、多くの会議や報告書など、あるいは無意味な接待や付き合いなどを挙げています。

また、緊急でもないし重要でもないところに、暇つぶし、だらだら電話、待ち時間、多くのテレビ、単なる遊び、その他の意味のない活動などが入ります。

この領域の中では赤丸で囲んだ第二領域が特に重要で、ここには、人間関係づくり、準備や計画、真のリクリエーション、勉強や自己啓発、エンパワーメントなどが入っています。

そして本来、この第二領域に関与する、つまり普段の生活で緊急性はないけれども自分の生きがいや創造性の源泉を追求していくような生き方自体を探求する時間を、人生の計画の中に組み入れていくことが大切だということです。

普段からこのようなことをミッションステートメントとして、自分の使命を深く見つめ、その原則に立って計画を立てていくことが本当の計画を立てることだと思います。

無計画な人間が何をいってるの?・・・とお叱りを受けるのを承知で敢えて言わせていただいているのですが・・・。

必要なこと以外やらない選択も・・・

 はじめに指摘したように、ある計画をいったい「なぜ」立てるのかということが、そもそもの計画であり、それがもっとも大切な計画である必要があるのだと思います。

人生に重要な、とても大切なことを計画として掲げる。このことを念頭に置く。

これを綿密に計画していくことが、大切な人生設計を「計画倒れ」にしない唯一の計画ではないか、と思うようになりました。

僕は去年、研究所を立ち上げ
理念を掲げました。

これは、自分自身が本当にやりたいことをする、そして自分自身が世にテーゼを問うために活動するには、どうしたらよいかを実践していくための行動でした。

医者が病院で働かずなにしてる?・・・など周囲の反応は様々ですが、お陰さまで、自分の本来したいこと、しなければならないことを、このような形で実行して、はじめて、そこに人生の時間を与えられているのだと感じられるようになりました。

その活動の一環として、何よりもこの「ザ・レジリエンス・トーク」が一つの山になっています。ですからこのイベント自体、僕にとっては第二領域にもなっています。

この感覚が、時間管理ではなく、本来の生き方の計画、すなわち「エネルギー管理」へとシフトする感覚的分岐点ではなかったかと思っています。

時間管理からエネルギー管理へ

 省エネの時代になって久しいのですが、普段から第二領域に対するアプローチをとることで、その他の領域、特に第三領域や第四領域の無駄な時間が減っていくということです。

人生の時間は限られているので、時間管理をするのは当然のことですが、さらに時代はエネルギー管理へと向かっているのです。

このエネルギーとは、簡単に「気分」と考えていいと思います。

あるいは気力や活気のことです。

この仕事に対して、自分はどのくらい精力と気力を傾けられるのか、それを気にしていくことが大切だと思います。

この「計画」は、一体自分の人生にどのくらい重要なのか?

緊急性ではなく、重要性を重視していくことを中心とした計画を立てるようになること。これが計画を立てる前の「裏の計画」、「なぜ」この計画を立てるのか?の問いになると思います。

ですから最近は管理体制自体が、計画の本質、つまり「意義」や「在り方」を主体とした管理に変化してきているということですね。物理的な時間、空間の管理から転換しているということです。

この計画の転換点は、先ほどの疑問詞のお話に戻りますが、活動に対し「なぜ?」という問いかけをしていくことが大切になります。

僕は、つくづく不思議だと感じるのは、この気力や活力の源泉は、いったいどこにあるのか?

人それぞれ、興味の対象は違えども、集中して「フロー」状態になっているときは、時間が早く感じ、それこそ「アッ」という間に過ぎていたという経験をお持ちの方もいらっしゃることと思います。

時間の長短、気持ちの軽重、心の明暗など、没頭できること、好きなこと、善きこと、それぞれに、時間や重さや明るさも変わってしまいます。

人間はもとより感情の動物なので、仕事においても心情を中心に計画を管理したほうが良いと感じます。

実際に、最近ではエネルギー管理についての本も出ているので、お読みいただいても良いでしょう。

ジム レーヤー, トニー シュワルツ共著の「成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス」 なども参考になります。


ここまで、ちょっと感想・・・

 そして今回の「プレトーク」21問のコンテンツは、はじめにRODEOさんが皆さんから集めた問いを言われた通りに並べただけなのですが・・・。

ここまで進んでみて、そして、この先も、これらのコンテンツが不思議なくらい順序だっている!と感じています。

これは、ちょっと驚異的なことですが、僕自身もびっくりしてます。オーディエンスの皆さんの課題がオートマチックに順列されているということに!

そんなわけで、この計画スケジュールの実行という目標達成に向けた具体的な法則、あるいは方策を次回の問いに続けていきたいと思います。

本日も最後までお読みいただき
誠にありがとうございました。




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