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『悪の根本原理』ー悪を探るー

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第1回を無料公開。『悪』の概念的な背景にある様々な解釈や見立て方を知り、私たちの認識の中に潜む『悪』の根本原理を見抜く。最後に『悪』を通して私たちに課せられた命題とは…世の『悪』…
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2019年6月の記事一覧

『悪』の根本原理 Ⅵ.悪の認識

 今回から、「悪」についてどのように認識するべきか、考えて参りましょう。 「あく」を「悪」たらしむるものは 「邪心」、内なる「惡」である。  「悪の認識」を深めるためには、心に蔓延る「邪心」を見抜くことが必要となります。これは、仏教の貴い教えの中に「煩悩」や「随煩悩」として、あるいは「身口意」の極意として語り継がれる言い伝えがあるので、その解説をしながら、「あく」の大本である「邪心」、すなわち内なる「惡」の存在を認識して参りましょう。

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『悪』の根本原理 Ⅶ.悪の浄化

 「悪」のお話しも終盤に入りました。このお話しは、読んでいてもあまり「楽しい」ものではないと思います。私も、話の流れを見ていても「あまり楽しくない」と感じているところです。が・・・、この「楽しくない」なかば「不快」な感情の周辺に、人生における「宝玉」が転がっていることがあります。  ここまでお付き合いいただいた読者の方に、今回、私が最近気付いた、とても大切な意識の構造について解説していきたいと思います。このマガジンをお読みになった後に、内なる「邪心」や「煩悩」の本来の役割が

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『悪』の根本原理 Ⅷ.悪の役割

 これまで、『悪』の根本原理について、学びを深めてきました。今回は、結局のところ悪にはどんな役割があり、それはどのようなことなのか?、ということについて、現代社会に一般的に認知されている常識的な『悪』の理解や、内面の良識的な『惡』の捉え方などを含む「悪の役割」について解釈をして参りたいと思います。

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『悪』の根本原理 Ⅸ.悪の命題

1)クリスマスと『悪』 ① クリスマスの秘密 今日は趣向を変えて、クリスマスにちなんだお話しを致しましょう。ハンス=ヴェルナー・シュレーダー著、「クリスマスの秘密」から、本来のクリスマスの役割について知られざる一面をご紹介します。  皆さんは、クリスマスにはどんなイメージをお持ちでしょうか。一般的な印象では、クリスマスは赤い服を纏ったサンタが家にプレゼントを持ってやってきて福音をもたらすような印象がありますね。子供のころは、クリスマスプレゼントを心待ちにしていた時が皆さんに

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『悪』の根本原理 Ⅹ.悪の摂理

 さて、今まで『悪の根本原理』についてお話ししてきましたが、今回のテーマ『悪の摂理』についてお話しする前に、「宗教と『悪』」について考察し、まとめをしたいと思います。  摂理(Providence) とは、自然発生的に生まれ、よく均衡が保たれているシステムを神の御業に例える慣用表現として認識され、キリスト教では世界のすべてを導き治める神の意志・恩恵、とされています。  どの宗教でも教義に神の存在を言及している部分があるのですが、『悪の摂理』を解説するにあたり、その教義につ

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