産後のメンタルケア、今だから思う「やって良かった」こと。


産後メンタルの脆弱性については、妊娠中に各方面より情報を得ていたので、まず間違いなく、自分のメンタルも崩壊するであろうと予想していました。

(ただし、慢性的なものではなく、あくまで一時的だという見解が多かったので、たとえどん底の精神状態に陥っても、いつかは回復するものであろう、というのが救い。)

今回は、産後の心身共にボロボロな時期に、やって良かったこと、を振り返ってみたいと思います。
(あくまで、個人の感想です。)

さて、一体どのくらいメンタルがふにゃふにゃになるのかというと、結構な”豆腐”状態。
ちょっとした言葉に傷ついたり、世間から置いてけぼりを食らっているような感覚に苛まれて自己嫌悪に陥ったり…

ただ、全てはホルモンバランスと寝不足、疲労から来るもので、3か月目に突入した現在は、だいぶ心と体の状態は落ち着いてきました。

未だに、世間から置いていかれている感はありますが、私が心のケアのために行ってみて、効果があったなと思うものを、2つご紹介したいと思います。


その1: 日記(メモ)を付ける


産後は、毎日が、ミルク・おむつ・ミルク・おむつ、の繰り返しで、一体今日は何曜日?いま何時?朝、夜?と、どんどん時間の感覚が失われます。

私の場合は「今日も何もせずに一日過ぎてしまった…」という焦りのようなものを感じることが多く、心がソワソワ落ち着かない瞬間が多く訪れました。

そこで、日記とはいかぬまでも、ミルク(母乳)の記録に補足するような形でとっても簡単に、その日感じたことでもなんでも、書き記すことにしたのです。

私はこれにより「今日という日をやり切った」という、ささいな充実感を得ることができました。
毎日でもほぼ毎日でも良いんです、何かしら書き残したことは、日に日に蓄積していきます。
ほんの数日分でも見返すと、日々何もしていないようでいて、しっかり頑張っている自分がそこには居ます。
「ああ、私なんだかんだ育児やってるな、偉い!」そう言って自分のことを褒めてあげる瞬間は貴重でした。

(と言っても、最初は本当に余裕がなくて、「1分でも多く寝たい」「とにかく眠い」「可愛いけど眠い」こんな一言メモの羅列でしたが…大変さがにじみ出ていて、逆に良かったかと。苦笑)

その2: 褒めてくれる人とだけ連絡を取る。


育児中、なかなか人に認められたり、報酬を得る機会はありません。我が子の寝顔が最高のご褒美、という人もいますが、私は残念ながらそんな風に思えず、自分の母親としての資質を疑いました。

でも、仕方のないことだなと、少し余裕が生まれた今なら思えます。だって、今まで誰かの「寝顔」をご褒美に生きてきたことなんて無いのですから。
いくら可愛いとはいえ、それが自己肯定に繋がるとは限らないのです。
「可愛い」のと「大変」なのは別問題ですし、人はいつだって、世間や他人から褒められたり肯定されたりすることを欲していると思うのです。
しかしながら、育児中は残念ながら世間や他人から今まで通り(仕事のように)評価されたり褒められたりする機会は無くなります。

そんな時、とにかく自分のことを褒めて、全肯定してくれる人とのコミュニケーションは、癒し効果抜群です。
私は、産後1-2か月は、自分のことを褒めてくれる、肯定してくれる人と、積極的に連絡を取っていました。

友人の先輩ママたちは、育児の辛さをよーくわかっているので、彼女らには特にたくさん助けられました。同じ時期にママになった友人らとも、共に励まし合い、お互いを褒め合いました。とにかく、”メンタル豆腐”のこの時期、今までの交友関係はしばし忘れて、自分を甘やかしてくれる人だけ、ポジティブな効果を与えてくれる人だけとの交流に専念するのがおススメです。

個人的なケースではありますが、私の場合、子どもを授かるまで自由奔放に子無しライフを楽しんでいたので、周りも自由で経済的にも余裕があり、さくっと週末海外旅行をしてしまうような(所謂”バリキャリ女子”という人種)との付き合いが多かったのです。

しかしながら、産後の心に余裕が無い時期には、こうした”かつての自分”に近い方々とは、少しばかり距離を置いて生活しています。
私自身が、そんなに器の大きな人間ではないので、彼女たちの生活は眩く、羨ましく思えてしまうだろうなと。
それで妬ましく思うようなことがあったら、自己嫌悪に陥るだろうことが目に見えていたので。

逆に、出産してからは、今まで疎遠だった友人と繋がるようになりました。今の時代はSNSがあるので、子育て中の友人と連絡を取るのも簡単です。時代の恩恵に預かるとはこのこと、と各種SNSの創始者に感謝しております。

誤解のないように言うと、「今まで仲の良かった友人と距離を置きましょう」と言っている訳ではありません。ただ、ライフステージが変わると、今まで共通だった友人らとの「価値観」が、少し変わることがあります。
そんな時、違和感を覚えながら無理をする必要はさらさらない、ということを言いたいのです。

過去の私はさておき、「今の自分の価値観」を最大限尊重し、これを共有できる人と繋がれるとき、心が楽になります。
産後の”メンタル豆腐期”に必要なのは、とにかく癒し、ですから、心の平穏を保つことに注力すべし!です。


というわけで、今回は産後メンタルについて記してみました。
我が家の双子は先日、無事に生誕3ヶ月を迎えましたが、振り返ってみると、生後1〜2ヶ月はとにかく辛かったなと。
これから出産される方には、産後メンタルのズタボロな時期は、誰もが通る道!と思って、乗り切ってもらいたいものです。

(かくいう私もまだまだ完全回復とは言えず。日々メンタルケア法を模索中ですが。)

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