詩葉
拙い文ですが初めて小説を投稿します
指を、噛まれた。 痛かった。なにが起きたかわからなかった。「噛みたくなったから」「噛みたくなることあるよね」彼は続けた。「他の人のを噛んだらいいじゃん。」私は言った。「誰でもいいわけじゃない。」その言葉で彼の特別になったことを少しだけ自覚した。けれど、私がこの気持ちにつける名前を"憧れ"から"好き"に変えるには彼は少し年上すぎた。 よく考えた。遊ばれてると思った。完結した。憧れの人に遊ばれるなら本望だ。楽しんでやろうじゃないか。そう思った。 また飲み会があった。今
たとえば、彼が「僕の好きそうな何かを買ってきて。」と私に財布を渡してお使いを頼む。私は、まず恒例行事として彼の財布の匂いを嗅ぐ。なにも匂いはしなかったけど、毎回嗅いでた。我ながら怖い。(私は匂いフェチだ。大の。)そして、僕のすきそうなものを、と頼まれた私は、彼の好きなホワイトチョコレートではなく、いつも私の好きなビターチョコレートを選んだ。彼がビターチョコレートを食べた時に私のことを一番に思い出せばいいと思っていた。もうこの時には、私は、完全に堕ちていたのだろう。
20歳の私は一目惚れをした。 しかし、一目惚れと言っても、六つ上の彼は、"恋心"を抱くには遠い存在であった。だから、この一目惚れは"憧れ"に近い感情であった。彼はいつ見ても美しかった。いつも話しかけるタイミングを伺っては、とびっきりの笑顔で一生懸命に話した。彼は、優しく笑っては、いなかった。少し意地悪な顔で私を見ていたことの方が多かった。 すぐに、周りから「二人を見ていると、休日の兄妹の団欒みたい」といわれるようになった。私にはそれで十分だった。十分に幸せな関係であっ
正直にいう。今までモテ続ける人生だった。私は顔の良い方である。顔の良い方という表現にしたのは、高嶺の花ほどの美人でもなければ、アイドルほど可愛くもないから。そして、クラスで1番可愛いわけでもなければ、せいぜい2、3番に選ばれたら良い方だったから。だけど、総合的に見て、顔は良い方だ。さらに、明るく、誰にでも分け隔てなく接することができ、かまってやりたくなるような抜けているところだってある。だからこそ、いろんな男の子たちが私のことを好きになった。 そして、当たり前のようにい
人の言うことが気になって、周りの目が気になって、話し方が気になって、人の気持ちを考えることが辛い繊細な人に、HSP気質の人に 私はずっと人の物語の中にいることをおすすめする。それは音楽でも映画でも小説でもラジオでも。 誰かの気持ちになって誰かのことを考えている時間は私にとって苦痛じゃない唯一の時間だ。 上司のきつい言い方を受け入れられず休職していた私。一人暮らしの家に帰っても誰にも話せずに体操座りで毎日泣いて、でも、仕事が好きだったから仕事には行きたくて、泣きながら仕事に行
友達とファミレスで6時間語り合った。 社会人になっているのにjkみたいなことをしたけど、会話の中身がすっかり社会人になってて。 彼氏の愚痴。 今の彼氏との結婚。 今の彼氏には大体満足しているけど、もっといい人も居ると思う気持ちと、 これから別れてまた新しい人を見つける精神的疲労を天秤にかけると、絶対に別れないことが勝つということ。 結婚のメリットデメリット。 結婚式のスピーチって仲良い人に順序つけることにならない？誰に頼めばいいの？いや、私はスピーチ苦手だから選ばれなくて
私は人生で一番の恋をした。なにが一番かと聞かれるとわからない。一番幸せだったかと聞かれれば違うかもしれない。しかし、人生でこんなにも忘れたくない瞬間は、この恋以外には絶対にない。だから私は、この恋を、この宝物のような気持ちを、この物語に閉じ込めることにした。彼はもう私のそばにはいない。だから、もう好きと言う気持ちをぶつける場所はない。だから、ここにすべてを閉じ込める。私は幸せなことしか書かない。私のいいように閉じ込めることに決めたのだ。何度開けてもときめきを思い出せる、幸せ
初めてnoteを書きます。 看護師1年目で精神が参ってしまい転職したばかりのものです HSPと精神科の先生に言われてから納得いく様になりましたが、 納得したからといってうまく生きられるわけではない日々で考えたこと。 小説が好きで自分が頭の中で考えたたくさんの物語を言語化してみたいこと。 音楽ライブの中で感じた人の強い気持ちを受け取った時の気持ちを共有したいこと。 恋愛について友達と語り合って考えたこと。 そういうことを言葉にしたいと思っています。飽き性なので少しずつ
