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蓮茶 〜マインドフルな旅 in ベトナム ハノイ編2 

蓮茶 Lotus tea
初めて飲んだのは、大阪のベトナムレストランだったか。
好きになって、カルディなどで見つけて飲むようになった。
これをどうやってつくるか知ったのは2年前の2022年。
フランスのプラムヴィレッジに2ヶ月ボランティアとして滞在していたとき、ベトナム人を妻にもつフランス人のJさんが教えてくれた。彼は40年もの長いプラクティショナーで在家のダルマティーチャーでもあるが、いつもみんなをくすっと笑わせるお茶目な人だ。

夕方に蓮の花に緑茶を入れておくと、夜の間に香りがお茶にうつる。翌朝お茶を取り出すのだ、と。なんとロマンチック。どうしてもやってみたくなって、ききかじりでやってみたのだった。これでよかったのかどうかは分からない。


蓮の花に緑茶を仕込む
翌朝。お茶がこぼれている、、、
蓮池のほとりで蓮茶をいただく


蓮の花の香りをかいだのもこの時。涼やかな香りが、日に日に濃厚になっていった。官能的ともいえるような深い香りにうっとりとしてしまう。

先日、上野の不忍池に行って、巨大な蓮池に感動したのだけれど、蓮の花は手に届くところにはなく匂いをかぐことはできなかった。

そして今回の二回目のベトナム訪問。
滞在しているおうちのHさんが、なんと蓮茶を三日前に作ったのだといって見せてくれた。
農家さんから買った大量の蓮の花と葉っぱ。それにおじさんが営んでいるティープランテーションのお茶を入れたのだという。感激。。。
大量に作って冷凍し、1年間楽しむのだという。


蓮の葉っぱに包まれている
葉っぱを開く
蓮の花が出てきた
お茶が仕込まれている

さっそくいただいた蓮茶。

蓮の花からお茶を取り出す
蓮茶 花びらに和菓子を乗せて

濃いめの苦い緑茶に、ほのかに蓮の香りがする。自然に意識が集中する。

プラムヴィレッジ(マインドフルネス・プラクティスセンター)では、お茶の時間をこよなく愛している、と思う。
お茶の瞑想というプラクティスがある。

あなたの手のなかの一杯のお茶。
そのお茶のなかに、雲がみえますか?
と、禅マスター、ティク・ナット・ハンはたずねる。

お茶の偈頌(プラクティスのための詩)
A cup of tea in my two hands,
Mindfulness is held perfectly.
My mind and body dwell in the here and now.

お茶のカリグラフィー
Smile to the cloud in your tea

Take time to drink your tea

一番短いのは
Drink your tea

杯を重ねるうちに、緑茶が少し薄くなって、蓮の香りを強くなる。
三人でお茶をいただきながら、ゆっくりと過ごす時間を楽しむ。

続きます。

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