未来は科学者にもわからないから

先日。
息子の幼稚園の先生と お話をするなかで
"こどもたちの未来"
について 考えることがあった。

わたしがよくおもっていた "こどもたちの未来" とは、
近い将来の教育( 小学校や大学など )は、どんなものがいいとか
大人になってからする仕事... とか、そんなことを考えていた。
とくに上の子は男の子だから、きっと長く働くだろうなと考えて
「 将来の仕事に困らないように 」ということを、主軸に考えていたとおもう。

でも、先生のお話を聞いているうちに
「 わたしたちの "いま" は、こんな社会だけど( 時代背景や仕事のありかた )、こどもたちが大きくなって、社会で活躍するとき、いま育てたいとおもうような、ひとやスキルが必要な時代かはわからない 」
という考えになって、いろんなことが覆った。

息子が社会に出るまでに、最低でも13年。

そのころも "いま" と同じような社会ではないだろうし
10年あれば、きっと世界だってまるごと変わる。

わたしの思いつく "いい社会人、必要なスキル" なんて
きっと遥かに超えてくる。
きっと、じゃなくて、絶対そうだとおもう。

だとしたら、わからない未来を想像して、子育てや教育に生かそうとするなんて、科学者でも無理だろうな。

そんなふうにやっと考えることができて、こどもの育つ環境や
これから行くだろう、近い将来の学校も、ゼロベースで考えようとおもった。

子育てや人間に、正解はない。

5年後に、どんな発明が起きているかもわからない。
まして "人生100年時代" になって、仕事だけが生きていくスキルじゃない。
だとしたら、こどもたちが、これからどんな環境でも
豊かに生きていく力をつけることが、いちばんの助けになるとおもう。

与えられた自分というものをよく知って、こころと身体が自立すること。
女性だから、男性だからという垣根をはずして
一通りのことは自分でできること。
自分の命を、どんなふうに使って、貢献したり助けになったり
楽しめるか考えられること。

わたしがいま思いつく、こどもたちにしてあげたいことは
こんなことかもしれない。

ひらがなが読めるとか、英語が話せるとか、もちろん大切だけど
そのまえにいまは、こころをぐんと豊かにしてほしい。
感性を育ててほしい、感じるこころを大切にしてあげたい。

必要なら、もちろん勉強もしないといけないときが来るだろうけど
そのときは、働く時代がどんなものか
よく見えてきたときでも、遅くないかもしれないな。

頭のなかがすっきりした。
これで、明日からまた、こどもたちとの関わりが楽しみになる。

子育てってたのしい

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