人は長く生きていれば、いろんなことに挑戦する。そして完遂したり、挫折したり。それによって人生が変わったり、未来が拓けたりもする。
なんてカッコいいことを言いつつ始めてみたが。
一年で挫折した。やる気満々で始めたボタニカルアート。最初は本当に頑張ろうと思っていたのに、描けば描くほど、自分には向いていないという思いが強くなり、最後は教室に行くのさえ憂鬱になってしまった。
それでも頑張ろうと思ったけれど、何人かの友人にまだ迷っているときに相談した。
みんな大学の同級生。同じように絵を描いたりするのが好きな人たちのはずが。一人は「最近、楽しくないんだよね」と言ったら、速攻で「止めたら?」。もう一人は「趣味なのに、イヤなことを我慢しなくてもいいんじゃない?」とまっとうな意見。
もう一人は「あぁ〜あの誰が描いても同じのだよね。つまらないでしょ」。思わず「うん」と返事をしたら、「私もああいうのキライ。だからぬり絵も好きじゃない」と追い打ちをかけてきた。
おかげで、私の気持ちもスキッと決まった。それまでは、せっかく頑張ってきたのに、もう止めるなんて根性がないとか、飽き性だからダメなんだとか自分を責めていたが。そっか〜仕事でもないんだし、イヤなら止めても全然問題ないんだ〜と改めて思えたから。
というわけで、そのうち植物画をご披露しようと思っていたのも幻になってしまった。
まぁ、仕方ない。そういうこともあるさと今は思っている。なんでもかんでも中途半端という訳でもないし、ずっと同じ仕事を頑張ってきているし、他の趣味は何年も続いていて止める気はない。だからいいんだ〜と自己肯定している。
でもな〜なんかまたやりたいな。そもそも本当にやってみたかったのは版画で、エッチングをやりたいと思っていた。でも版画は設備が整っていないとなかなか難しい。だからどこでもできる水彩画のほうがいいと思ったのだった。
でも、軌道修正。もう少し心が落ち着いて、やる気になったら、時期を見て版画をやってみようと思う。人生、やっぱり好きなことをしないとね。
信頼している松の木。たぶん樹齢100年以上。区の保存樹木に指定されている。それは関係なくて、いろいろと話を聞いてくれる頼りになる木。
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