知ってる?インドの神様 - ヴェーダ前半編 -
インドの神様を知っていますか?
インドでポピュラーな神様を紹介したいと思います!
インドの神様は、インダス文明ができた頃の神様と、哲学思想が進んだ叙事詩以降の神様がいます。
インドには、たくさんの神様や祝祭がありますがここではほんの一部を紹介します。
*まだ勉強途中で詳しいわけではないので、更新していきたいと思います。
それでは、行ってみましょう!
ヴェーダ前半の神様
初期の神々は、自然に信仰に近い神様が多かったようです。
ヴェーダの神々は非常に多様で、それぞれが特定の自然現象や抽象的な概念を象徴しています。
これらの神々は、リグ・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダ、ヤジュル・ヴェーダ、アタルヴァ・ヴェーダの各ヴェーダ文献に多くの賛歌や祈りを通じて描かれています。
インドラ=雷の神
インドラは、天空と雷の神であり、神々の中の王です。
人々に恩恵の雨と、豊穣をもたらす神様です。
白いゾウに乗りヴァジュラを持っています。
インドラはヴリトラという悪魔を倒すことで有名で、その勇敢な行動がヴェーダの詩に多く描かれています。
ちなみに、インドラはお酒が大好きでソーマに目がないそうです!
▼神話
インドラの最も有名な神話の一つに、ドラゴン・ヴリトラとの戦いがあります。
ヴリトラは水を封じ込める悪竜で、インドラがこれを打ち倒すことで水が解放され、世界に再び生命がもたらされます。
アグニ=火の神
無知と罪を浄化する火の神様です。
赤い体と2つの顔を持ち、羊に乗り斧をもっています。
地上と天界をつなぐ神様です。
ちなみに、アーユルヴェーダでは、食べたものを消化する力のことをアグニといいます。
▼神話
アグニは、天と地の間から、あるいはプラジャーパティ(宇宙の創造者)の体から生まれたとされることがあります。
彼の誕生は、火の存在が宇宙の秩序や祭儀において不可欠であることを象徴しています。
スーリア=太陽神
太陽そのものを神格化した存在であり、光と生命を象徴します。
七頭の馬が牽引する黄金の戦車に乗った姿で描かれます。七頭の馬は、一週間の七日間や虹の七色を象徴しています。
▼神話
スーリヤの妻であるサンジュナは、太陽の強烈な光と熱に耐えられなくなり、彼の元を離れて地上に逃げました。
彼女は自分の影であるチャーヤーをスーリヤの元に残し、自分の代わりに振る舞わせました。
この事実を知らないスーリヤはチャーヤーと共に暮らし、彼らの間に子供が生まれました。
その子がシャニ神(土星)です。
後にサンジュナが戻り、スーリヤは真実を知ることになります。
後に、サンジュナとスーリヤの間にも子供が産まれ、サンジュナはシャニ神に辛く当たったことから、土星と太陽は仲が悪くなったと言われています。
▼関連アーサナ
太陽礼拝
ミトラ=司法の神
太陽神群の1人で、献身、普遍の愛、友情の神様。
昼を支配する太陽神です。
▼神話
ミトラは、しばしばヴァルナ(Varuna)と対になる形で登場します。
この二神は「ミトラ=ヴァルナ」として知られ、法と秩序、真実と誓約を守る神々とされています。
ミトラ=ヴァルナは、宇宙の秩序(リタ)を維持する役割を果たします。ヴァルナが海や夜の神とされるのに対し、ミトラは昼間の神とされています。
ルドラ=シヴァ神
トラムリティであるシヴァ神の別名。
台風や雨嵐を起こす神様。
リグヴェーダでは、最強神といわれています。
▼神話
ルドラの誕生に関する物語はリグ・ヴェーダに記されています。
伝説によれば、プラジャーパティ(Prajapati, 創造神)が宇宙を創造した後、彼の体から十の主要な神々が生まれましたが、それでも彼は内なる満足を感じませんでした。
その時、彼は猛烈な怒りを感じ、その怒りからルドラが生まれました。
ルドラは最初から強力で恐ろしい存在とされ、その怒りと力は他の神々をも震え上がらせました。
ヴァーユ=風の神
地球を浄化する風の神様。
鹿に乗る姿で描かれます。
風の神であり、空気と呼吸を司ります。
彼は生命力の象徴ともされ、生命の循環に深く関与しています。
▼神話
ヴァーユは「プラーナ」としても知られ、生命の息を象徴しています。ヴェーダの文献には、ヴァーユが宇宙に生命を吹き込み、すべての存在が彼の力によって生きているとされています。
このエピソードは、ヴァーユが単に風の神であるだけでなく、生命そのものを司る重要な神であることを示しています。
ヴァルナ=水の神
空、下界、海の神様。夜を支配する神様です。
この世の主ともいわれています。
法と宇宙の秩序(リタ)を司る神であり、真実と正義の守護者でもあります。
▼神話
ヴァルナは、宇宙の秩序「リタ」を守護する神として知られています。
リタは、自然界や宇宙の普遍的な法則を意味し、すべての存在が従うべき秩序です。
ヴァルナはこの秩序を維持するため、あらゆる違反や不正行為を監視し、罰を下す役割を持っています。そのため、彼は正義の神としても崇拝されています。
ヤマ=死者の神
この宇宙で初めて死を体験した神様。
死を司る神様です。日本でいう閻魔様です。
水牛に乗り、鉄の輪縄を持っています。
ヴェーダ神話において、死と冥界の神として知られています。
彼は死後の世界を支配し、亡くなった魂を裁く役割を担っています。
▼神話
ヤマは死者の魂を裁く役割を持ち、彼の法廷は「ヤマロカ」として知られています。
ヤマロカでは、亡者の行いが評価され、善い行いをした者は天国に、悪い行いをした者は地獄に送られます。
ヤマは公正な裁判官として、ダルマ(正義)を基に裁きを行います。
いかがでしたか??
知っている神様はいましたか。
また、気になる神はいましたか。
気になる神様は、もしかしたらご縁のある神様かもしれませんね!
私はインドラ神と縁があるようかのですが、子どもの頃から帝釈天にお祭りに行っていました。
帝釈天はインドラと繋がりがある神様だそうで、驚きがかくせませんでした!
叙事詩以降の神様については、コチラをご覧ください!
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