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えりも町人口、4000人の街で保育士不足を解消する方法。

えりも町といえば、「襟裳岬」。

もちろん地理の話ではなく、森進一の「襟裳岬」。1974年にレコード大賞と日本歌謡大賞をダブル受賞したあの曲です。吉田拓郎作曲で、私が大学生のころ、行ってみたい場所はと聞かれたら、襟裳岬と答えていました。

実際には行く機会はありませんでしたが、私と同世代以上の方は「襟裳岬」という地名を多くの方が知っているのではないでしょうか?

そのえりも町で、保育士不足のニュースが出ていました。メディアであまり取り上げられることはありませんが、今、このような小さな町の保育士不足が問題になりつつあります。

なぜ、地方の小さな町で待機児童が発生しているのか、そして、保育士の確保をするためにどんなことができるか考察します。

えりも町は、北海道最南部の襟裳岬がある人口4,178人(2023年11月時点)の水産業と観光の町です。

まず、人口に対する0~5歳の比率を調べてみました。巷で待機児童のワースト地域の発表をしていますが、私は単純な数字の大きさだけでは意味がないと思っています。数字と割合を考えなければなりません。

以前に、0~5歳の人数に対する待機児童の割合を調べたことがあります。

それと同じように、北海道の主要都市とえりも町の人口と0~5歳児の割合を調べてみました。政令指定都市の札幌市と比べると少し劣りますが、まあまあ優秀な数字ではないでしょうか。
ちなみに、岬で有名な都市として銚子市(犬吠埼)も比較してみました。

【理由①】えりも町は、人口は少ないが未就学児の割合は高い。


次に、北海道には、保育の養成校が29校あります。

えりも町から一番近い養成校である「帯広大谷短期大学」まで164Km、車で2時間半はかかります。ですから、保育士になりたい人たちの多くは、札幌市等の都心へ進学してしまいます。

これは北海道だけの話ではありません。養成校がない地域の保育士確保は、通常の採用活動では解決できない大きな問題になのです。次年度から始まる保育士の配置基準の変更は、現在の保育士不足に加え、少しづつ足りない地域の大量発生を引き起こすと思われます。

襟裳の春は何もないと歌詞にありますが、保育士確保においては、近くに養成校がないことが大きなハンデとなるのです。

【理由②】近くに保育の養成校がない


記事は、今年3度目の募集とありますが、いない人達を採用はできません。Uターン就職を期待をしても、効果は…ちょっと疑問です。(Uターン戦略はあるのですが、いろいろやらないと効果が出ないので別の機会にお話しします)

ではどうしたら良いのか。
地域の人を保育士にする資格取得支援しかありません。えりも町の保育園は、全て公設の園のようなので、いつも提案しているようにできるか分かりませんが、それしかないのです。

【理由③】いない人を集めようとしている


えりも町の保育課の方、この記事を見たら連絡ください。
やり方をお伝えします。

まずは、年末ということもありますので、ふるさと納税で鮭をいただくことにしました。もちろん使い道は、福祉医療分野にしましたので、わずかではありますが、お役立てください。

追伸:やはり襟裳岬に行こうかな…。

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