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銀座の老舗文房具店に秘められた、紙と文字への愛情物語

趣深き銀座の路地裏

銀座の喧騒を抜けると、そこには昔ながらの風情が色濃く残る、小路が現れでしまいます。木々の緑陰と、レンガ塀に包まれた路地は、まるで時が止まったかのように、静かに潤いの空間を形作っています。この小径を進むと、突如ひとつの店が視界に飛び込んでくるでしょう。きっとあなたの目を惹くに違いありません。その名は「四宝堂」。

店主の挨拶から伝わる確かな思い

店内へと足を踏み入れると、なんとも落ち着いた店主の挨拶が耳に心地よく響きます。四半世紀以上前から、この地で営々と文房具店を継いできた上田健次さんの、ぬくもりのこもった挨拶です。ペン先を円を描くようにこすり合わせながら、丁寧に受け答えをする姿に、まさに職人気質が滲み出ています。


書道に魅せられた青春時代

上田さんが四宝堂の店主を継いだきっかけは、青春時代に書道の魅力に惹かれたことにありました。筆を走らせ、一文字に込められた深い味わいを味わうたびに、文字の奥深さに魅了されていったそうです。やがてその情熱は、文字を書く道具そのものへと向けられるようになり、文房具一つひとつに宿る魂のようなものを見出していったといいます。

職人技から生まれる逸品

四宝堂に並ぶ文房具は、一見して上質な存在感を放っています。それらは老舗ならではの選り抜きの銘品ばかり。中でも上田さんの自信作は硯です。一つずつ手作業で造られるこの硯は、その温かみと美しさに定評があります。顔料の種類や配合の割合など、多くのバリエーションを経て、ようやく理想の一品が生まれるのだそうです。

新たな発見と出会いの喜び

四宝堂を訪れるたび、新しい発見があるそうです。珍しい文房具に出会えたり、予期せぬ作品に惹かれたりと、ちょっとした喜びが待っています。また、書の世界に携わる人々の集う場所でもあり、そこで知り合った方々との交流も、上田さんの喜びのひとつだといいます。文字や文房具を通した人との出会いを大切にする、そんな姿勢が、四宝堂の魅力を一層引き立てているのかもしれません。

ぜひ一度、この銀座の小径を訪れてみてはいかがでしょうか。そこには時間を忘れさせてくれる、文字と紙の世界への愛情に満ちた店があります。四宝堂での体験を通して、きっと新しい発見と感動があなたを待っていることでしょう。

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