coco植物園職員

京都の植物園で主に日本の植物のコレクションを担当しています

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京都の植物園で主に日本の植物のコレクションを担当しています

最近の記事

聞く耳もたず!現場の意見をそもそも聞くつもりはあったのか?

1年前の2020年12月23日に徹夜で書き上げた意見書です。職場の求めに応じて当日提出した「北山構想計画(最終案)への意見」を、長いですが、原文のまま公開します。この時、他の職員からも異口同音に「このままでは植物園が公園になる!」と意見が続出しました。 その後の経過を見る限り、現場の意見は無視されたと判断するしかありません。 いま知事は、植物園再整備有識者懇話会を立ち上げ計画を進めようとしています。植物園の整備というのであれば、最も現場を知り植物園に精通した職員を議論か

    • 京都府立植物園の薔薇のコレクションとばら園が危ない!『WORLD ROSES RED』須田久仁子さんと

      京滋在住の植物画作家の須田久仁子さんが新著『WORLD ROSES RED』須田久仁子(2021)を出版されるにあたり、貴重な紙面をさき京都府立植物園の薔薇のコレクションとばら園についてメッセージを寄せられています。ここに紹介させていただきます。 🌹京都府立植物園の薔薇たちと100周年に向けて  私が生まれた京都には、日本で最初に作られた『京都府立植物園』があります。植物が好きだった私にとって、子供の頃からよく訪れた思い出の場所です。  しかし植物園では、2019年10月

      • なぜはじめから、MICEのイベント会場用に植物園と府立大学の一部を召し上げる、とはっきり言わないのか?

        なぜはじめから、MICEのイベント会場用に植物園と府立大学の一部を召し上げる、とはっきり言わないのか? 一万人のアクセス、一万人のイベント、一万人とは、花見客で植物園がごったがえす、桜のシーズンのしかも週末の人出だ。一万人の踏圧はすさまじい。 そもそもアクセスの良さと植物園は両立しない。草食動物のシカ、盗掘目的のヒトが、乗り越えられない高さと形状の高い柵に囲まれてはじめて、植物園は成立する。このことの理解なしに「植物園の面積は減らない」という行政のだましの手法に乗せられて

        • それでも植物園の「実質公園化」は止まらないのか?

          「草の根民主主義」という言葉がふと浮かんだ。北山エリアの住民説明会に参加した。大きな組織のもとかき消されがちな現場の声を、住民が代弁してくれていると感じた。有り難かった。 それでも止まらない、止まれないのが行政…この数時間さえ乗り切れば次に進める…そう思って罵声を浴びながらあえて馬鹿を演じてみせ、やり続けるのが行政。そもそも罵声は浴びせられ慣れている…。登壇しているのは「事務屋」さんばかり。植物園と公園の違いをわかろうとも、わかりたいとも思っちゃいない。無理解、無関心という名

        聞く耳もたず!現場の意見をそもそも聞くつもりはあったのか?

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