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記憶が襲ってくる。

すっごい虚しい思いとともに記憶が襲ってきて‥。ガチでいられないっす。

俺は、なんか人の名前を出すことで、

俺の歌を評価してくれとか、そんなことを言ってるんじゃないんだ。
権威付けてるわけじゃない。

俺はずっと記憶の話をしてて、「ありありといま思い出せるのよ」

それと戦いながら、隠して、文学をやってきた俺を、「いなかったこと」にしないでくれ。

みたいな気持ちで。

みんな、オレがどういう由来のひとなのかを全然しらなくて、

誰も証言してくれないんだ。

この人が、いた。ということを。同世代の人間が全員黙ってるというか。

誰を一番傷つけてるのかわかってるのか。

いまセクハラとか、倫理の話とかしてるやつらは。

オレの存在が、webのどこにも残ってないのよ。それをしてくれるひとがいなくて、青磁社が昔ブログ形式でやってたことで、週刊時評のブログで、長い間沈黙してた大辻さんが、オレがなにをいったのかわからないんだけど、「歌が読める」って言ってくれたことがオレを支えてくれるというか。

公開の場で、俺を叱ったことととか覚えてないよね。

その俺が、総合誌で、荻原さんのことを取り上げたんだけど、そのかろやかさみたいなものにたいして、加藤さんの重さしか、大辻さんは理解しないみない。な実存的なこと言ってたんだよ。

かろうじてのこってました

いろんなことの背景がわかるんですよ。それで俺はスゴイ叱られた感じがして。

なんでそれをベースに話さないの?みたいな叱り方だよ。

回顧録をめちゃ現場で共有してんだけど。

で、それを俺は論で語らなくて、そのひとの名前を読み込むんだけど、

一番歌いたいひとの思い出を全部隠して

内山晶太さんの記念館とか。

ずーっと夢想してることの意味がわからないひとがいる。

何を言われたことが励みになるか。とかがわかんない人がいるんだよ。

みんな、外在的な賞とか権威の話をしてる。

短歌研究とか角川とか。

そんなところを目指してなくて、そもそもそれに意味を見いだせない歌人が、どういう動機づけで、未来年間賞しかいらない。といえるか、ってことを、知らないんだよ。

全然。ムリ。

いま、なんか未来の伝説みたいな話になってるけど。総合誌で全くやる気にならない理由が、理解できないひとがいるんだよ。

総合誌の賞はいりません。でも、未来年間賞ってほしいっていって、もらえる賞じゃないの。

自然ふるまいを評価されるんだよ。その1年間に対して、もらえる賞です。

で、全然総合誌とかチャラくて、モチベーションが上がらなかった…。

まったく人にとって意味が見いだせないものを共有してくれなんて言わないけど。

でも、オレは総合誌にまったく意味を見出せない。

歌の依頼がきたところで、モチベーションが上がらない。

記憶収集係。

意味付けは自分で探すんだという話を、人に認めてほしいなんて言わない。評価してくれなんて言わないけど、いなかったことにはしないで。

みたいな話だよ。

未来年間賞だけがほしい。という意味がわからない人って結構いて。

あなたから読んでもらいたいということを選択する意味が、あるんです。
それをまったく「いない」ことにして。

自分の代表作、言えるんだ。実は。

オレが、何を目指して、歌を作ってたのかということを自分で語れるのを。

実は、あの状況の中で、なんでオレは個人的な体験をずっと歌にしてきて。その立場を、オレは自分で意味づけれるから別にいいんだけど。

「俺はひたすら死者を見送る」という立場で、挽歌を歌ってきた歌人なの。

だから俺の歌集のタイトルがダスビダーニャなんだとおもうよ。

俺が、ソ連とか、地方競馬とか、家族とか、いろんなものに「さようなら」をしてきて。

リアルで、友人が死んだということを、友人だということを隠して、ずーっと歌で「さようなら」って言ってきたんだよ。

俺は死者と対話してて。

その死者は夭折してて

俺はその人のことと、数で数えたりなんて一度もしてない。

名前を読んであげたいんだけど、俺は呼べないっていう葛藤を。

ずーっと。歌で語ってきた人のなの。

・さようならが機能をしなくなりました あなたが雪であったばかりに

・たましいのやどらなかったことばにもきちんとおとむらいをだしてやる

さっきから選歌欄のおとむらいをずーっととしています。

おれは機能しないさようならを、ずーっとその人としている。

そのかなしみを、だれも共有できない。

そういう複雑な状況をかくさざるを得ない悲しみを、ずーっと、

歌にしてきました。

何も語れない。
なんでやつへの挽歌だということを、おれは、ひたかくしに隠す必要があるんだろう。

誰もその人への挽歌だね、ってことさえ、指摘してくれないとか、ムリだから。めちゃかなしいですよ。

死者への恋歌。返し。それが挽歌ですよ。




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