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「失語症」×「朗読劇」


「失語症」に対して



言葉を失って、想いを伝えられない「本当」の辛さ
自分にしか、わからないと思う。

同じ「失語症」でも、
それぞれ「症状」も「環境」も「感じ方」も違うから、
正解はない。

でも、

「脳損傷によって、意思を伝えられない失語症者」に対して、

「何も言わないから」とか、「何を言っているかわからないから」とかで
気付かないふりしたり、聞こうとしなかったり、

障害があることを知っていながら、
「でも、しゃべってるよ」と言って、
「障害」がないことにしようとするのは、

すごく憤りを感じる。


高次脳機能障害の症状の一つとして「失語症」は分類される。
同じ「脳損傷」が原因として、発症している。

脳損傷の部位によって、症状はそれぞれ
「失語症」のない人もいれば、
「感情易怒」のない人もいる。

でも、

「脳損傷」=「精神障害」と決めつけるバイアス
「評価」や「感情」や「態度」が加わっているのを感じるので、


とても悲しくなる。



「失語症」を支えに


言葉を失って、
「ことば」の重要性や、大切さを、実感して、

人権の尊重
感情の高ぶり
五感の刺激
時間の流れ
世界の広さ

いろんなことを、考えるようになった。


とらわれず、流されながら、手放して、

でも

一番大切なことに向かって
どんな方法でもいいから、漕ぎつけばいい


「失語症」に悩んだ経験が
今の私を支えてくれている。


「朗読」と出会い


「ことば」を探して
「ことば」に迷って
「ことば」に傷ついて

真っ暗な闇の世界から
「朗読」は
美しい・感動する・涙する・・・
たくさんの作品と出会させてくれた。

「朗読」を通して
素晴らしい景色
心の動き
時代を超えて・世界を超えて文学が広がる

感性が高まり
想いが溢れる

耳を傾けてくれる聴き手に
作品を一番よいものとして
届けたい

どうすれば感動を届けられるのか
どうすれば共感してもらえるのか

自然の中での風景や
生活の中の出来事や
映像から感じる声や表現から

「この感覚!」

覚えていたいと思う
それをまた、再現できたら

「朗読劇」に挑戦して


2023年7月 朗読群像劇「言葉つなぐ明日へ」公演

初めての舞台
初めてのライト
初めての観客

毎日練習して、
満員のお客様から拍手をもらい
メディア(NHK)に取材してもらった

障害を持って、もう健常者ではないという辛い思いが
この時、初めて

「報われた」

と思った。

「失語症」×「朗読劇」


2024年10月19日(土)
朗読群像劇「言葉に架かる橋」公演

言葉を失ったプロ俳優たちが、
「失語症」の改善のために「朗読劇」に挑む‼

演劇エンターテインメントによる
前人未到の感動的なパフォーマンス


これから
素晴らしい朗読劇が始まります。


命がけで、伝え続けます。


失語症者が直面する現実と、

それを乗り越える力強い意志を表現します。



これからの 朗読群像劇「言葉に架かる橋」公演 を
応援してください!

よろしくお願いします!


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