中学校でのお話。4

思えば,この頃が人生の底だった。

まだそんなに生きたわけではないが,断言できる。というか,したい。

人生に,人間に,世界に,絶望した。

その頃から,死にたいが口癖になっていった。

自傷癖も加速した。

別に死にたいわけじゃなかった。


もうこれ以上,生きていたくなかった。


そんなことを言っても,結局死ななかった。理由は分からない。
多分,運が良かっただけだと思う。

何かきっかけがあれば,簡単に散っていただろう命だったと思う。

でも,死ななかった。

なんでだろう。理由なんてあってないようなものなのだが,それでも考えずにはいられない。

それほどまでに,追い込まれていた。

いまなら,あの状況がいかに異常だったか分かる。

でも,他に属するコミュニティもなく,学校という狭い世界にしか生きていなかった私には,それがすべてだった。

その「すべて」で,私は上手に生きれなかった。




これだけ苦しんだので,さすがに志望校には合格していた。

これからの人生はおまけだな。

だから,新天地で,好きなように生きよう。
いざとなれば死ねばいいさ。

そう思って,中学校を死なずに卒業した。


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