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今日も支えられて生きている。

友達の距離感。それはどれだけの時間を一緒に共有したかだと思っていた。長く一緒にいれば、きっとその人とは「仲良し」である、と思っていたし、あまり会うことがなければ「そうでもない人」に分類されるのかな、って。でも、最近必ずしもそうではないな、と言うことに気付かされました。

会えない時間があったからこそ、分かり合える人っているなって。

そう思わせてくれた人について今日はお話ししようかな。彼女も私についてお話ししてくれたし。

私たちの出会いは中学受験の受験塾。約2年半、同じ教室で学び、切磋琢磨した。塾から少し離れたところに住んでいた彼女は、土曜日のみの登校コースを選んでいたので、始めの方はあんまり会うことがなかったのだけれど、それでも明るくて、面白くて。周りを引き込む力があるんだろうなぁ、と思っていた。彼女の周りには、男女問わずいろんな人がいつもいたので、話したらとっても楽しいんだろうなぁ、と言う第一印象を持っていた気がする。

小学校卒業後はお互い第一志望の中学校に合格し、別々の道を進んだ。彼女の学校の文化祭に顔を覗かせて話すことは時々あったけれど、連絡先を交換することもなく、その場で話す限りの付き合いが何年か続いた。

そして今年の初め。毎年恒例の年賀状を書いている最中だった。年々来る数も減って、私もかなり厳選した中で、でも彼女のことは気になっていた。なぜだろう、繋がる方法が年賀状以外に残されていなかったからかもしれない。

だから私は、メアドとインスタのアカウント名を書いて、彼女に送った。

「もう一度、君との糸が繋がりますように」

そう思いながら。(ちなみにこの一節は私が好きな有川ひろさんの『レインツリーの国』の言葉です、カッコつけて借りてしまった、、。)

中学受験の塾を機に繋がった人はたくさんいたのだけれど、みんな中学校に進学したら、それぞれいろんな人になっていくわけで、、。もちろん付き合う人も変わるし。だからね、諦めはついていたのだと思う。

「私がまた話したいと思っても、世の中タイミングというものがあるし、それが合えばきっとまた話せるだろうな。でも、大学生になっているだろうし、忙しいだろうし、連絡来なかったら、それはそれでしょうがない」って。

だけどね、なんと彼女からはメールが送られてきたんですよ。嬉しかった。

あぁ、また繋がりたいと思ったのは私だけじゃなかったんだな、って。そこからLINEとかインスタとか、色々交換して。彼女は実は浪人中だったので、最初の方はあんまり連絡できていなかったのだけれど、合格が決まったら、すぐ連絡をくれて。ちょうど私も地元にいたので、遊びに行ってきました。

7年ぶりの再会。持ち前の明るさと楽しさは変わらないまま。でも、少しお姉さんになっていて。お嬢様感溢れる女の子に成長されていました、、。(誰目線やねん)

話してみたら、「あれ、私たち本当に中高別のところ通ってた?」ってくらい話は合うし、尽きないし、なんなら朝が来るまで語り尽くしたいくらいだった。大袈裟だけど、これは本当。誕生日が近い二人なので、20歳になったら、今度は一緒に語り明かそう。グラス片手に、お酒を嗜みながら。

今は私がまた東京に戻ってしまったので、なかなか会えないけれど、それでも毎日LINEで笑顔にしてくれるような人。こんなにワクワクさせてくれる人、なかなか出会えないから、大切にしないとな、って思った。

私からみて彼女は、面白い部分もありつつも、人のことがしっかりと考えられて、いろんな気持ちを経験してきたからこその優しさとか柔軟さがあるのではないか、と思っている。(7年会ってなかったので、この部分は想像だけど)

今はこんなに話が合うし、彼女と再会できて幸せだと思う。だけど、もしかしたらこのタイミングだったからこそなのかもしれない。去年とか来年とかじゃなくて、同じ春でもきっと今年じゃないとダメだったんだろうな。

お互い高校を卒業して1年、殻を破ったり、新たな世界を見たり、そういう日々を過ごしたからこその今があるのだと思う。私は大学1年目で、新たな世界に足を踏み入れて、環境も立場も変わって。彼女は予備校で1年間、さらに深く勉学に励んで、共に頑張る仲間に出会って。

負けず嫌いな私たちは、中学高校時代の思春期全開の時に再会していたら、今のような関係でなかったかもしれない。

だから、時間はかかってしまったけれど、良かったのだと思う。会えていなかった時間、私が知らない彼女の7年間も、彼女が知らない私の7年間も、きっと全部全部無駄なんかじゃないんだよ。

改めて書くと不思議な感じだけれど、私は本当に彼女を尊敬しています。どこまでも一生懸命頑張れる人なんだと思う。強い信念があって、それに向かって毎日前進できる人。本当にかっこいい。

そしてそんな彼女も、私のnoteをきっかけに書くことを始めてみたらしい。

「言葉に傷ついた誰かを、言葉で癒せたら、包み込めたら」

そんな思いで、私は今日も文字を綴る。何かを始めるきっかけが、「私」でありがとう、でも私でいいのだろうか。

これから、いろんな瞬間があると思うけど、一緒に進んで行けたらいいな、と思う。一緒に笑って、たまに泣いて。

素敵な人に出会いました、本当に本当にありがとう。

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