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日本のこころを体現した本

お疲れ様です〜みなさん今日はどんな出来事がありましたか?私は、頼んでいたニトリのコイルマットレスがやっと届きました。圧縮袋から開けたら、勢いがよすぎて部屋の真ん中までぶっ飛びました。もちろん飛ばされたのは私です、、もっと丁寧に開ける癖をつけよう!と心に決めた日でした笑

では、本のアウトプットを書いていきます〜


変化し続ける世の中

Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ) のVUCAといわれる現代。特に最近は、コロナの影響でこれらの変化を感じる日々です。

そんな中、注目されるのがリーダーの資質。特に国のトップである首相や大統領の発言や政策には大きな関心が寄せられます。政府の対応に対する支持率、こんなに違うんですね。コロナは各国のこれからの政権にも影響しそうです。

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出典: https://thespinoff.co.nz/politics/08-04-2020/almost-90-of-new-zealanders-back-ardern-government-on-covid-19-poll/

とはいえ、大きな変化は過去にもたくさんあったはず。その時歴史上のリーダーはどんな考えを持って人を導いていたのか?と疑問に思いこの本を手に取りました。


日本の精神を伝えるために

この本は内村鑑三が、英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介したものです。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮という5人の歴史上の人物を通して日本人としてどう生きるべきかが書かれています。新渡戸稲造「武士道」、岡倉天心「茶の本」と並び、3大日本人論として数えられる名著です。

ただ、ちょっとクセがあるなぁと思いました。著者の内村はキリスト教の信仰者。そして、本が出版された背景には「日本の真の精神を海外に伝えたい」(そのためには親しみを持って読んでもらいたい)という思いがあります。そのため、例えに聖書が多用されているんです。著者の思いも強く反映されていて、おそらく一般的な偉人を紹介する本とはかなりギャップがあるかと思います。

それでも、200ページ弱の分量で5人の略歴がわかりやすく書かれているので、歴史上の人物・リーダーについて知りたいという方にはおすすめです。


心に留めたい日本人のこころ

5人のなかで、私が心に残った陽明学者、中江藤樹の言葉を共有します。

積善とは
人は誰でも悪名を嫌い、名声を好む。小善がつもらなければ名はあらわれないが、小人は小善のことを考えない。だが君子は、日々訪れる小善をゆうがせにしない。大善も出会えば会う。ただ求めようとしないだけである。大善は少なく小善は多い。大善は名声をもたらすが小善は徳をもたらす。世の人は、名を好むために大善を求める。しかしながら名のためになされるならば、いかなる大善も小さくなる。君子は多くの小善から徳をもたらす。実に徳にまさる善事はない。徳はあらゆる大善の源である。(122ページ)


真の学者とは
"学者"とは、徳によって与えられる名であって、学識によるのではない。学識は秀才であって、生まれつきその才能をもつ人が、学者になることは困難ではない。しかし、いかに学識に秀でていても、徳を欠くなら学者ではない。学識があるだけではただの人である。無学の人でも徳を具えた人は、ただの人ではない。学識はないが学者である。(123ページ)


「この人についていきたい」と思うことって

中江藤樹の言葉でも多用されていた"徳"。5人の
成し遂げた偉業はそれぞれ違います。しかし、考え方として共通しているのはお天道様が見ていても恥ずかしくないことする、人として正しいことをする。"徳"を重じていたことだと感じました。

まだ情報や制度も不足していた時代、徳がある人に人々が信頼をよせ、結果としてリーダーとなっていたのだから当たり前といえば当たり前かもしれないのですが、、この徳の積み重ねが「この人についていきたい」民衆を動かしていたことに繋がっていたことは事実で、ひと1人の小さな行動はとても大切だと痛感しました。

私も、ゴミを拾う・席を譲る小さな徳を積み重ねていこうと思います。

では、また書きます〜


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