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切り花の一生

今日はより一層月が輝いて見える。
パッとしない1日を最後の最後に「今日もお疲れ様」と、ほんのり照らしてくれているようだ。

なんとなく、納得いかない日だった。
思い通りにいかない、もう少し考えて欲しい、まわりを見て欲しいなんて…。
何の問題もないように回っていそうな歯車は、本当は誰かが一生懸命回していて、ただ単に他の歯車は回されているんじゃないか、なんて思ってみたり。自らが回ることができたら、1つだけの歯車に負担はなく、スムーズに回転できるのにな。

悶々としても何かが変わるわけでもないし、かといって自ら回る歯車になったところで負担になるだけ。
同じ調子で回ることが1番楽なのである。
結果私は、自分の都合いい方へと考えるのか。

人を責めてしまうのも、自分だけを責めてしまうのも何だか違うような気がして、こんな時はお酒飲みながら愚痴りたいとか、話を聞いて欲しいとか思うんだけど…それすらも自分のワガママなんだって思ってしまう。
だから、太陽のおかげであんなに輝く月が魅力的であり羨ましくもあるのかな。


私は私の何者でもなく
誰も見てなくても凛と咲く


そうだった。
この歌詞にいつも励まされていたな。

イヤホンをセットして家路へと歩を進める。

https://m.youtube.com/watch?v=H-sNaZT-8sc

冷たい風もそっと背中を押してくれるように、優しく流れた。


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