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保温75℃

わたしは基本、やる気になるとか、テンションが上がるとかいうのがない。

うぇーい‼︎とか、いぇーい‼︎とかがないから、ノリが悪いと言われたこともあった。
めちゃくちゃ喜ぶとか、めちゃくちゃ楽しいとかも表さないから、リアクションが薄くて喜んでるかわからないとか言われたこともあった。
でも、無感情かと言われたら決してそんなことはなくて。ちゃんと感動してるし、ちゃんと喜んでるし、ちゃんと楽しんでいる。
吹き出すような感情が一気にやって来るのではなくて、その帰り道とか、ふとした時とかに、フツフツとジワジワと感動したり喜んだりしている。

昔はノリやリアクションが良い自分を作ろうと頑張ってみたこともあったけど、苦手なのにやろうとしてる自分のことを客観的にみてしまい、自分に対してやるせない気持ちになったり、上がってるフリをしている自分は周りの人に嘘をついているような気がして、無理にリアクションすることをやめてしまった。

やる気になるとか、気分が上がるとかいうのがないということは、逆にいえばやる気が落ちるとか、気分が下がるとかいうのもない。
上がり下がりの幅が狭いということ。
今はそれは、私の特技なんじゃないかなと思っている。

ありがたいことに、お茶して元気になったとか、やる気が出て頑張れそうだとか言ってもらえることがあるけど、私が上げたわけじゃなくて、その方が本来持ってる「保温状態」に戻しただけなんだと思う。

例えば、チャンスという星?玉?があるとして、それがいつ自分の手の届くところにやってくるかわからないとしたら…

もし、やる気の上がり下がりがある人だったら、そのチャンス星、チャンス玉を掴むために手を伸ばすやる気が、出ないときがあるかもしれない。
でも、上がりもしないけど下がりもしない人だったら、やる気なんかなくても、難なく手を伸ばせるはず。
歯磨きをするかのように、呼吸をするかのように、むしろ、それをしなかったら気持ち悪いくらいの感覚で。

それが、保温75℃ということだと思っている。


私たちのつくる「女性の居場所」にいてもらったら、関わってくださる方を保温60℃くらいに保つことはできる。

残りの15℃を、その人自身の自家発電で保ってもらえたら、あなたのやりたいことは歩みを止めることなく、少しずつでも進めることができる。
逆に残りの15℃も出せないわ、というときはとことん、その悲しみやイライラや疲れを感じてもらったらいい。ちゃんと横にいて、聴きますから。


パートナーとの関係、子供のこと、仕事のこと、親の介護、自分の体調、収入状況。
女性は特に、上がり下がりをしてしまう要素が周囲に山ほど転がっていて、しかもそれがいつどのタイミングでやってくるかわからない。

今は子供が大変だから、今はパートナーと揉めてるから、体調が悪いから、挙げ始めたらキリがない。
でも、私たちのコミュニティにいたら、保温60℃くらいはキープできますよ。
そういう場所をつくっています。

それが「ハードルを低く」という意味。

そしてそれを、単なるボランティアじゃなくて、事業としてやる。
持ち出しじゃなくて、単なる志じゃなくて、関わっている方がたとえ少額でも収入を生み出すツールとしての場所。

年明けから、そのプランを発信していきます。

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