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養鶏場をたずねて~命をいただくこと~

卵、玉子、eggs…
たまご。
それは、私たちの食生活に切っては切り離せない存在のもの。

何気なく食べているが、その生産現場を見たことがある方、知っている方は、どのくらいいるのだろうか。

私は、先週大学付近の養鶏場に見学に行かせて頂いた。



1⃣きっかけ


まず、養鶏場を訪ねるに至るまでの経緯の話。
私は、現在農学部に所属をしているが、畜産などは専門的に学んでいない。
しかし、去年の夏。農学入門という基盤科目の中で別の学科の先生の授業を受ける。
その内容が、養鶏場や畜産業界の現状。
具体的には、養鶏場の鶏は卵を産むから当然メス。そうすると、オスはヒヨコの段階でいらなくなる。
では、オスのヒヨコはどうなってしまうのかというと、シュレッダーにかけられてしまうのだという。
衝撃的だった。
一年前の授業だが、あまりにもインパクトが強すぎて、忘れられなかった。
食べ物をいただくというのは、命をいただくこと。
小さい頃に教わってはいたものの、食卓に並ぶ前の背景を学ぶと、より一層、食べることの意味を考えるようになった。
この日から、養鶏場の状況はもちろん、どうにかして、食べることの意味、重要性を伝えていきたいと思うようになった。
そして、先週、念願だった養鶏場の見学をさせて頂いた。

養鶏場の皆さんに、ここで改めてお礼をお伝えしたいと思います。
お忙しい中、見学させて頂き、ありがとうございました。
そして、おいしいたまごを毎日作ってくださり、ありがとうございます。


2⃣question&photo


ボリスブラウンという鶏
一つの鶏舎に、5600羽!


次に、多くの方が抱いているであろう卵の疑問!
①白玉と赤玉の違いって?

卵の殻の違いは、鶏の種類の違いです。
(鶏のエサの種類だと思っていました!)
羽の色ではなく、DNAの違い。
鶏の見た目では、判断できないそう。
そもそも、白玉と赤玉には味や栄養などの違いはなく、卵の質は、ブランドや飼料、フレッシュ度などによります。

オレンジページ『やっぱりたまごが好き♥』

②鶏の生育環境って?
養鶏場には、大きく分けて3つあります。
1,放し飼いと平飼い

【平飼い】とは、ケージ飼育のようにニワトリを1ヵ所に詰め込まず、伸び伸びと過ごせる鶏舎「内」で飼育すること。 【放し飼い】とは、平飼い鶏舎にプラスして屋根のない放牧場を設置し、ニワトリが鶏舎「外」で遊べる空間がある飼育のこと。

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2,開放鶏舎
鶏舎に放っているが、窓があったり、屋根がなかったりするもの。

3,ウィンドレス鶏舎
今回見学に行かせて頂いたのは、こちらのタイプ!
鶏のリズムを整えるために、昼夜のライト調整を行っている。
現在は、自動システムで電気のオンオフを行っているが、停電した時には、懐中電灯などを持参して、手動で操作を行うという。


3⃣私が感じた事

命を扱う職業の重み。一羽でも、風邪をひくと一瞬のうちに広まってしまうと伺った。
畜産動物を世話するには、それくらいの責任と覚悟が必要なのだと思った。

また、新鮮なもの、旬の物をいただける幸せを感じた。
産みたての卵は、とろんとして、太陽のようなオレンジ色。
艶が、輝いている宝石のようだ。
この幸せを分けたい、そんな気持ちを食べながら抱いた。


そして、こんなにも貴重な卵をいただき、なんだか食べ終わった後の殻が捨てられなかった。
一羽あたり、1個しか産むことはできない。
その中の一個。
殻でさえも何かにできないかと調べると、意外と沢山の使用法が!ひとまず、大学の農場に植えてみよう!と思った。


↑おんなじような事を記載されている方を発見したので、記載させて頂きます。このような境遇にいる養鶏場経営者もいらっしゃるのだな、と思うと胸が痛みます。

4⃣これからの私の行動のこと

今回、見学させて頂き、見学だけ終わらせず、こうしてnoteを書いたのは、理由がある。

いただきます🙏


それは、一人でも多くの人が、
「いただきます」
の本当の意味を考えるきっかけ・時間をとる機会を増やせるようにしたかったからである。
何気なく、食べている物や料理には、その背景に多くの方々(生産者さんはもちろん、作って下さった方、運送してくれた方など)
がいる。
現代は、時間に追われて、効率化を重視し、「いただきます」が、流れ作業になっている方が多いのではないか。
私もそのうちの一人だ。
しかし、今回の養鶏場見学で頂いた卵を食べるときには、「いただきます」はもちろん、食べ物と向き合って食事の時間を取ることができた。

これから、私はこのようにきっかけをプレゼントできる人になりたい。
無理強いするのではない。ちょっとしたスパイスをかけるのだ。

noteに書いていくのでもいい。動画にして伝えていくのでもいい。
一人でも多くの方々に知っていただければいいな、そう思う。


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