短歌集『いのちささぐもの』
深夜にこっそり短歌を投稿するので見てください
わたしだってできるのにこんなもんじゃないのにと唇噛み締める大喜利の夜
自然に触れたり空気を吸ったり陽を浴びたりするのが嫌で嫌でしょうがないもやしの心を持つ時がある
セザンヌのハイライトをいい具合に乗せたからネタに艶が出た
部屋の中の生ぬるい空気の中で考えて答えなんて出るはずはないとわかっていてもだってさあ
私にジェットコースター並みの風が吹いたときハッとしましたか映画みたいに
おもしろいって笑いって浅くて深くて安易で難解だから私の骨となってほしい燃えても消えないでと思うから
もっと面白いのに私だって君だってもっと面白いのにもっともっとだけが募るひたすらに
目標や課題や自分のことなど聞かれてもわからないからここに来たのに
同じ舞台へっぽこなぼくとあの眩しく面白い人も同じ舞台で同じ景色を見た
ただ人のリアルを追っているだけで人の話を聞くだけでどうしてこんなに満たされるのでしょう私の心は月や潮みたい
あなたの汗がかっこよくて冬でも半袖なのがかっこよくて洗練された動きがかっこよくて私はあなたに操られてしまいますどうしようもなく顔が歪みます
みんなの動き統制したい操りたいここにいる人たちをわたしの力で
何度輪廻転生しても繰り返してる出席できないの繰り返してる
面白いが絶対的正義ならばわたしたち優等生だね総理大臣にもなれたね
何かショックなことがあったとか客観的に見て大変なことがあったとか
そんな時よりも自分にしかわからない苦悩があって自分だけが自分の妄想の中で追い詰める時がしにたくなるのでしょうきっと
未来にはもっと面白くてもっと人がいてもっと見てもらえますか私楽しく生きていけますか
これが幸せでこれが楽しくてこれがかっこよくてこれが一番いのちささぐもの
グァ グァー グ