見出し画像

推しの顔より見ていない家族と旅行に行きました

約束していた帰省を干して現場に行ったりお小遣い(2*歳なのにばあちゃんは顔を見る度くれます)を遠征費に充てたりしているゴミなので、
「親の顔より見た◯◯」という表現をよくするのですが、今回はその家族と旅行に行ってきました


私と遠出

何かの現場ありきでしか遠出をしないので、純粋に観光だけをしに遠くに行くのがレアなのと、
そもそも家族(両親+妹)と4人で出かけることがめちゃくちゃレアで、
特に後者は約6年ぶり(その前は不明)で、オリンピックかそれ以上にレアなんですね。

せっかくなのでnoteに記録を残しておこうというわけです。


「6月1日と2日あいとる?」

そう聞かれたのはGWに帰省したときでした。

その日はちょうどアチアチのルリヤーとクロフェスに行くつもり、と日本語なし文章を返すのを我慢してどうしたん?と返したところ、
アメトークの「ドーミーイン芸人」の回を見せられて、御殿場のドーミーインがいいらしい、3人とも休みが取れるので行ってみたい、と3人より熱弁を受けることとなりました。

普段地震が発生したときくらいしか家族のグループラインが動かず、帰省時くらいしか普段の様子を知れないがために、私以外の3人で伊勢神宮行ってきたなどと、知らない間に家族イベントが発生していた話を聞かされていたところでしたし、
アメトークで紹介されていたドーミーインの内容も魅力的だったので参加を決めました。
富士山見ながら足湯と美味しい宿のご飯はポイント高い。

※アチアチのルリヤーことかいじゅうちゃんへはこの場を借りて改めてお詫び申し上げます。また今度きゃっちざうぇーぶと暗闇の中で無様に泳ごうね。


予定は未定

生まれてはじめて

私は誘われた側なので完全受身のつもりだし着いていけばいいやの気持ちでいたら、旅行半月前に妹から連絡

「山梨の宿取ってくれん?」
「泊まるがはドーミーインじゃないが?」
「ドーミーインは金曜(私は土曜から参加)に3人で泊まる」
え??

山梨は何のために行って何をして楽しめばいいんや。
やなせたかしもきっと考えたことがない命題です。

てきとうなビジホでいいよとのことでしたが、最近いろいろ考えることがあって、たまには親孝行をしてみたい(したいではない)となり、いい感じの宿を取ることにしました。

恥ずかしながら、親になにかをプレゼント(っていうのかな)するのは約20年ぶりでした。
プレゼントといえるほどでもないけど。
特段他人に言えないような複雑な事情があるわけではないんだけれど、ずっとなんとなくとっている距離を詰めていくために、こういうことから少しずつ始めていこうとおもいました。


そして前日

観光スポットとしていくつかよさそうな候補をあげてもらっていたものの、やはり受身のスタンスなので別にどこでもいいやと思っていたら前日。
ほとんどなにも決まっていない上に天気予報が微妙との報告。
さらにGWに妹に読まされた長濱ねるのエッセイに書いてあった、河口湖のマウンテンバイク体験も予約が取れなかったとのこと。
推し旅程アプリtabioriで旅程を組み立てて提案してみるものの、結局かたまらないまま当日を迎えることとなりました。



1日目

まずは合流

3人がいる御殿場まで向かいます。
御殿場、車で通過したことしかないし電車で向かうのは初めてでした。

乗り換えた松田駅がJR東海管轄で機運が高まってくる

都心から在来線で1時間強で着く場所をこうは言いたくないけど、駅もボタンで開閉する電車も車窓も田舎すぎる。
線路沿いの子供に汽笛鳴らしてるし座った座席の前に大きめの虫おったし。
非日常感が増して一気に旅に対してのテンションが上がってきます

無事に乗り換えも間違えずに御殿場駅で合流しました。


北口本宮冨士浅間神社

どうやら1日目のメインは富士急に決まったよう。
還暦の父もいるため、丸1日富士急を回ることも考えにくかったので、富士急前に1-2箇所かませることになりました。

日本最大級の木造の鳥居


富士山の登山道の起点にある神社
この登山道は唯一の「麓から山頂まで続く」登山道だそうです。

富士山は「信仰の対象と芸術の源泉」として自然遺産でなくて文化遺産として世界遺産に登録されているのは、昔に勉強した国試で知っていて、芸術の源泉は何となくわかるけど信仰の対象っていうのがあまりピンとこなくて。
でも、神社を歩いて案内の看板を読んでいると、信仰の対象としての富士山の世界観を一気に感じることができて、めちゃくちゃいい時間でした。

周囲の自然もきれい。


鳴沢氷穴

もう1箇所行けるようで、密かに行きたかった鳴沢氷穴へ。

秋芳洞や美川ムーバレーに行ってからというものの洞窟大好きマンだし氷穴というものは行ったことがなかったので。

入洞前に脅される
楽しみにしてたのにアホなので半袖しか持ってきてない
生還後の緑が美しい


うーん、微妙!
秋芳洞とか美川ムーバレーを期待して行ったら短すぎたし、見どころの氷ゾーンも宣材写真ほどではなかったです、、


富士急ハイランド

やっときました富士急ハイランド
人生3回目半年ぶりです。


舞浜生まれショーベース育ちの私ですが、舞浜と楽しみ方が全然違うんですよね。
舞浜は世界観を楽しむためのアトラクションなのに対して、富士急はどれだけ早くてスリリングですげえ乗り物を作れるかが念頭にあって後付けでよく分からない世界観がついてきてます。
本能的な快感を味わえるのは間違いなく後者ですね。

還暦の父とアラ還の母がいますが、せっかくなのでどれか安全そうなものには1つだけでも乗ってもらいたい。
できればFUJIYAMAのてっぺんから富士山を見てもらいたい!
勇足で入園します。


事はうまく進みません。
しかも曇り空で富士山いっこも見えません。

移動中に母が車窓から山々を見て
「こんなに山があったら富士山は分からない」と言っていました。
そう、母は富士山を銭湯の壁でしか見たことがないのです。
富山県民は立山連峰に囲まれているせいで外の世界を見たことがないので、富士山が1つだけ高くそびえている山なのを知らないんですね。

富士急は富士山を見るのに最適なスポットでもあるので、天気がまだましな1日目のうちに見ておきたいなと思いつつ乗り物へ向かいます。


選ばれたのは「ZOKKON」でした。

できてからまだ1年経っていない最新コースターです。
妹が乗ったことがないと言ったのと、両親の年齢制限にも引っかからず、満足感があるコースターとして選びました。

ZOKKONで特に思うのですが、富士急の「こんなすごい乗り物作った!!金かけたよ!!見て!!!」の圧すごい感じませんか?
ZOKKONはギネスには登録されてはいないものの、珍しいバイクライド型、待機中から感じるいかにも金かけてます感、SDGs配慮してます感、ビシビシ伝わってきます。

あとは「絶対に聞いていない/見ていないとは言わせない安全への気の配り方」も好きなんですよね。
待ち列から安全のビデオを何度も見せられ、金属探知機で荷物を全て削ぎ落とされ(眼鏡も外させられて父の目が3になってた)、ZOKKONは暗い部屋で映像を見させられるから絶対に注意事項を見ざるをえないし、乗り物に乗ってからは二重でベルトを締められて、スタッフの指差し確認と客自身のベルトの確認が励行されています。

遊園地は舞浜のようなストーリー性だけが世界観の要素じゃないと思っていて、
乗り物の凄さと安全性アピールの世界観は個人的に気に入ってます。

あとあんまり表に出してないように感じるけどセカオワから楽曲提供受けてて、その曲に合わせてコースターができてるんですよね。
どっちを先に作ったんだろうかってくらいライドの展開とピッタリで、そこはUSJのハリドリと違う点ですね。

2回目のZOKKON、なかなか満足度高かった。
乗り物酔いしにくいしおすすめです。


続いて乗ったことがない「ええじゃないか」に乗ることにしました。
両親は年齢制限のため一時解散し、妹のお目当ての「絶望要塞」に向かいます。

回転系は酔うので敬遠してたけど、せっかくなので乗ってみても、ええじゃないか〜!

妹と並んだはずなのに1人で乗ってました。
並んでる途中に妹のお目当てがラインカットの可能性が出てきて、姉が自分のお目当てを譲らなかった結果単独行動です。

しかし、めちゃくちゃ楽しかった!
回転するけど酔うような回転じゃないし、それよりレールを支えるポールとの距離が近くて、その間を駆け抜けていくほうが怖かった。

動き出す前にドキドキしてたら、相席した海外ニキが「🙏🏻」てやってたのかわいくて思わず見ちゃったら、
「Easy!👍🏻」って返ってきて、横にはニキがいるし見渡せば私は一人じゃないって思えて志士すぎて一人でわろてた。

その流れで降りる前に少し話したら、これに乗るためにアメリカから来たって言ってて異常行動者すぎた。(実際はオタク特有の誇張表現だったようですが)
あとニキは2週間日本に滞在してたらしい。オタク日本語で言うところの"無職"やん。


そうこうしてると閉園時間が近づき、主要コースターはラインカットされてたので、観覧車乗ってNARUTOのトイマニシューティングライドに乗っておわり。


そういや完全体の富士山は見れず、でも富士急離脱後に車から少しいい感じに見えたので、母にも富士山のデカさを分かってもらえたようです。

よかったよかった。


うどんほうとう天野

ホテルは素泊まりにしたので、晩御飯を食べてから向かいます。
富士急3回目やけど3回とも終わったらここ来てる。

野菜ほうとう

ほんとに身体に沁みるし美味しい。そしてマジで量が多い。
おすすめです。
大食いに自信がない限り誰かと分けて食べたほうが、美味しいうちに完食できるかもね。


VOYAN Resort 富士山中湖・月湖荘

宿に向かいます。
山中湖のすぐ近く。
ドルオタの皆さんがよくご存知の山中湖の某ステージも目と鼻の先です。

外装は古いけど中はリフォームされててきれい
貸切制の浴場


ビジホよりややリゾートホテル感はありつつ、でも設備完備ではなく(部屋のユニットバスがめちゃせまい)、寝床としてはまあまあだと思いました。


まあ宿の設備はどうでもよくて、エリア的なアレなのか時期的なアレなのか分かりませんが、
周りに大学生の団体が多すぎて、立地が微妙でしたね。
向かいの宿で大学生の団体が夜まで騒いでて、その部屋に面してた父はうるさかったみたいです。

夜に行ったコンビニも大学生集団がたむろしてて、聞こえてくる会話が若気の至りという感じで笑ってしまいました。

私も山/大/生だった頃は同じかもっと酷かったはずなので、彼らもそうやって成長して行ってほしいです。

余談ですが、日本には山◯大学や◯山大学がいくつかありますが、「山大」を登録商標しているのは山口大学なんですよ。(そうなんや)



2日目

忍野八海

2日目のメインは信玄餅の工場で行われるお菓子詰め放題。
先着順とのことで早めに宿を出ました。

スタバのバナナが飲みたいと声が上がりスタバに向かっていたところ、
天候不良で優先順位が下がっていた忍野八海の横を通りすがり、せっかくなので立ち寄ることにしました。

深さ8mの池 この池、深い


ここにも富士山の「信仰の対象と芸術の源泉」を感じました。
富士山の雪解け水がここに湧き出すまで80年かかるそうです。こんなにも近くに富士山はあるのに??

見れたのは8つのうち2つだけだけど、それぞれに和歌や言い伝えがあるそうで、
富士山本体だけじゃなくて、そこから派生する池にまで信仰や芸術がついてくることに少し感動しました。
水が美味しいかどうかはよく分かりませんでしたが(富山県民は水に手厳しい)、長い間大切にされてきたありがたい神聖なものなのだというのは十分に理解しました。

あとは泳いでる鯉たちが、人間が近づいても見向きもしない辺りが育ちの良さを感じました。


スターバックス富士吉田店

別に観光地ではないのですが、、

バナナフラペチーノとマフィン美味しかった。

家族分も一緒にモバイルオーダーするとき登録名が危なくないかヒヤヒヤしてたら、

妹「私モバイルオーダー名推しメンの名前にしとるよ」
え?

これってこと?(違うよ)


卒業した推しメンのフルネームを登録してるらしくて、血は争えんなとなりました。
妹はキラキラ坂道オタクで、推しメンの名前は「ゆい」だそうです。ユィ...


桔梗信玄餅 工場テーマパーク

2日目のメインです。
入り口が低いホテルが並ぶような国道沿いにあります。

いい天気
トイレットペーパー入れがかわいい

お目当てのお菓子詰め合わせは朝6時半に締め切られていたとのことで早々に工場へ。

"食べにくい"こと信玄餅の工場見学です。
建物内が観光地化されきれてなくて、更衣室などが並ぶ狭い廊下を右へ左へ歩かされると見学ルートにつきます。

大きすぎない生産ラインで餅やきなこや蜜が加工されていく様子を見ることができます。

一番驚いたのは、1つ1つ手作業でビニール詰め、袋詰めがされていること。
機械化できる単純作業のはずなのに、全て人の手で包まれていくのが衝撃でした。
これがまさに"ていねいな仕事"だよなあ。

手作業に少し感動して買うつもりなかったお土産買った


昇仙峡ロープウェイ

お菓子詰め合わせができず時間を持て余した我々は、その場で見つけたロープウェイに向かうことにします。
乗り場にたどり着くまでの道がくねくねすぎて、酔いながらもワクワクしてくる。

そして出てきたクソデカ建物とクソデカ看板!

必要以上のクソデカ看板興奮する
改札で切符に穴開けてもらえて興奮

全長1015mで支柱はわずか4本、46人乗りのロープウェイに乗ります。
めっちゃ興奮!


富士山どこ

登ったら雲低すぎてなんなら雨まで降ってきた。
天気よかったら絶景やったろうなあ。

でも自然はいいですね。
すごくリフレッシュできた気がします。

人間に群がる鯉 忍野八海の上品な鯉とは大違い


サイゼリヤ

お昼を食べたら山梨を出発するとのことで、最後のご飯。
選ばれたのはサイゼでした。

間違い探しに熱中する大人たち

どこででも食べれるやろとお思いの皆さん、富山県にはサイゼがないんですよ。

(↑そう思ってましたが実家最寄りのイオンにあるらしいです。)


でも医療従事者の母はコロナ禍以降こんなところ来たことないと喜んでいたので、まあそれはそれでよしです。


総括

予定は未定が楽しめる

ガチガチに予定組むのもいいけど、やっぱり私はゆるりと予定を立てるのが一番楽しめるな。
予定通りに進むのが一番面白くないよね。


できれば家族とは仲良く

この2日間言い争いなく過ごせたことにびっくり。
お互い大人になったということでしょうか。
仲がいい家族とは程遠いけど、不幸せになってほしいとか、そんなことは思わないし喜ぶ顔が見れるならそれは嬉しいので、帰る実家があるうちに帰っておこうと思いました。



富士山見せてあげたかったなあ。

この記事が参加している募集

#振り返りnote

84,703件

#旅のフォトアルバム

38,619件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?