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まえがき(お仕事)

ここでは仕事で経験したことや体験したことを話していこうと思う。

と言っても、何かのためになったり有益なことを話すつもりはないし、たぶん話せない。

「クスリ」と笑える話や、たまには真面目な話もしていこうと思う。

気に入ったらフォローしてくれればいいし、気に入らなかったらスルーしてくれればいい。

どうしようも無く暇な時にサラッと見てくれればありがたい。

さて、仕事のことを話す前に、
「そもそも何の仕事やねん」
というのを話さねばなるまい。

僕の仕事は障害者の支援だ。

障害を持っている人の日常生活を支援したり、ケア計画を立てたりする。

つまりはケアマネとヘルパーだ。

少々聞き慣れないことを言う。

僕が所属している組織ではこんな事業を柱としている。

・生活介護→日中の社会生活の支援
・居宅介護→自宅に訪問しての私生活の支援
・相談支援→私生活や社会生活に必要な支援は何かを計画して手配する。

ざっくり説明するとこんな感じだ。

僕はその中で居宅介護と相談支援を担っている。

仕事の特性上、障害者の私生活を中心に様々なことを見てきた。

福祉の世界に入ったのは20年前。

何か大義があったわけでもなく、やりたくて始めたわけでもない。

ただ「何となく」である。

僕の周りには、それなりのやり甲斐を見出して福祉の世界に飛び込んだ人が大勢いた。

そんな人たちの中で僕は今まで浮いた存在であった。

でも続けていくにつれて、そういう人たちの「やり甲斐」は捻じ曲がっているような感覚に陥った。

「僕は◯◯にやり甲斐を感じています!」みたいなことを言うやつに限って、「障害者福祉とは」みたいなことを語り出す。

僕はそういうのを聞いていつも違和感を感じていた。

「障害者とは」みたいな括りにしているようで気持ち悪かった。

今でこそサラッと聞き流せるようになったが、当時はそんなやつの人格まで否定的に見ていた。

障害者も僕と同じ人間だ。

社会的弱者として保護の対象と見られるのはきっと気分が悪い。
障害者だからこうして生活した方がいい、なんて大きなお世話だ。

しかしだ。

そんな人たちがいたからこそ、僕はこの世界に居続けようと思ったことは否定できない。

ナチュラルに逆張りできるし、浮いた存在も悪くないと思えた。

そんな浮いた存在の、福祉界の異端者の僕が感じたことや経験を次から話していこうと思う。

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