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塗り絵への挑戦

どうすれば塗り絵になるのか。
僕は考え続けた。

本屋さんに行って、塗り絵の本をいろいろと買ってみたりもした。
大人の塗り絵。
幾何学模様の塗り絵。
塗り絵パズル。
いろいろとあるんだなぁ。

この中で良いなと思ったのは、塗り絵パズル。
線で囲まれたすべてのスペースに数字が書かれていて、それぞれの数字に塗る色が決まっている。
色を塗り終わるまでは、何の絵が出てくるのかわからない、というのが面白いところ。
それぞれの絵によって、色の数は違う。
たとえば、1~9までの塗り絵だったら、9種類の色を塗る。

これをこんな風に使ってみたらどうだろう。
9つの目標をセットして、1つクリアしたら、色を塗る。
全部達成できたら、1枚の絵が完成する。
それをチームで喜ぶという遊びができそうだ。

ただ、チームで塗り絵をする場合、どんな絵が最後に出てくるのか、という絵の選び方も重要な要素になるような気がする。
みんなで頑張って達成したのに、全く的外れの絵が出てきても、なんか違う。
いつものメンバーで、どんどんチャレンジしていくのだったら、既製品の塗り絵パズルを買ってきて、一緒にどんどんやるのもいいのかもしれないけれど、ちょっと距離感のある人たちと1年がかりでやるとした場合には、もうちょっと意味のある絵にしたい。
けれど、いろいろと本を手にしてみるものの、これだっていう絵に出会わない。

一方で、いろいろなことを塗り絵で整理してみたらどうなるのだろう、という試みもしてみた。
メモ帳にキーワードを書きながら、適当にパズルのピースみたいな線を入れてみて、全体を形作っていく。
次第に、大きな長方形を描いて、その中にどう配置していったら上手く整理できるのだろう、と考え始めた。
あぁ、そっか。そういうことだ、これが足りなかったんだ、と図を描くことで気がついたりもした。
今やっていることって、MICEだ。
漏れなく、ダブりなく、の要素を描き出そうとしている。

いろいろなことを考えてみた。
自分たちの仕事の全体図はどんな図になるんだろう。
お客さんごとの経理状況を一枚の絵にするとしたら、どう書いたらいいだろう。
お客さんの資金繰り、経営状況、保険の加入状況などを一枚の絵にするには、どう書いたらいいんだろう。
お客さんと契約してから、経理を軌道に乗せるまでの一連の流れ。
事業が誕生してから、終えていくまでの長い道のりに起こり得るすべてのできごと。
気になっているもやもやすること。
あらゆることをメモ帳に書いた。
2軸で考えてみたり、グラフにしてみたり。

いつの間にか、これが楽しくなって、家でもちょっとした隙間時間に書いて考えていた。
手に取った雑誌に書いてあったことをなんとなくメモしたりもした。
そこで出会うちょっとしたキーワードが、これまでに書いて考えていたこととつながっていく。

いろいろなことを考え続けて、こんな風にしたらどうだろう、というアイディアがひらめいた。
ミツバチだ。
ハチの巣って六角形の構造だった気がする。
正六角形は、くっつけるのと周囲6面に広がっていく。
無限に広がっていく。
そういえば、kintone hiveもミツバチマークだ。
どんな模様でも良いんだけれど、ミツバチの六角形は、とりあえずの模様としてはとても良い気がする。

パソコンを開いて六角形を作成する。
A41枚に六角形が一面に広がるようにして印刷をした(仮にミツバチシートと呼ぶ)。
いいかもしれない。

娘に、何でもいいから、白い紙に絵を描いてみて、とお願いしてみた。
紙一面に大きなミッキーマウスを描いてくれた。
これとミツバチシートを重ねてみると、ミッキーの後ろに、六角形が透けて見える。
こんな風にすれば、どんな絵でも、塗り絵になりそうだ。

このミツバチの六角形をミツバチマップと名付けよう。

こうして、自分が発明したかのように喜んでいたのだけれど、このミツバチマップのことを世間ではハニカムマップと呼ぶことが判明した。
このハニカムマップを塗り絵にしていくための実験がまた始まった。

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