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やりたいこと100のリスト

友人の勧めで『ソース: あなたの人生の源はワクワクすることにある。』(マイク・マクナマス著)という本を読んで、「やりたいこと100のリスト」というのを作ってみた。

今までにも類書を読んで同じようなリストを作ってみたこともあるが、願望をリスト化するとたいていは「あれが欲しい」「これが欲しい」「あそこに行きたい」「ここに行きたい」と、物理的に欲しいものか行ってみたい旅先の候補地のリストになってしまっていたので、今回「やりたいこと」を書き出す(その中には〇〇を買う、というものも含まれるが)というのはなかなか新鮮で楽しい作業だった。

子どもがいて家のこともしながら自宅で仕事をするという生活が長くなると、自分のことよりまずは家族のことが第一になり、長期で旅行したり通勤時間の長い職場で仕事をしたりするのは自分の人生の選択肢から外れていく。

やってみたいことや習ってみたいことも、経済的・時間的制約のために「まあそこまでしてやりたくもないかな」という気持ちに置き換わっていく。

「本当は〇〇したいんじゃないの?」なんて、こうやって自分で掘り起こしてあげなければ普段誰からも聞かれることはない。

紙に願望を書き出せば宇宙がすべてかなえてくれるみたいなスピリチュアルな感じのことを信じているわけではないが、欲しいものや習いたいこと、やりたいことを掘り下げて取り上げて、意識してあげるというのは自分自身に対して優しい行為だと思った。

大人はみんな仕事をしてお金を稼いでこの世の中で頑張って生きていかなければならないので、普段は「そんなバカげたこと」に大切な時間やお金を使ってはならないと、自分で欲望にフタをしてしまっている。

ちなみに私は20年ぐらい前からずっと英字のペン習字「カリグラフィー」を習ってみたいと思っていて、こういう「願望を書き出しましょう系」の本に出会ってワーク的なことをするたびに、これが必ずリストに入ってくる。

平たい万年筆のようなペンで、綺麗なアルファベット文字を書くのは楽しそうだし心が落ち着きそうだなあと思うものの、一度も道具を買ったりしたことはない。Amazonの「欲しいものリスト」の下の方に、7年ぐらい前からずっと入っている。

私にとってのそれは「完全に趣味の世界」であり、仕事に結びついたりお金が稼げたり家事が進んだりするわけではないので、私の人生の選択肢から排除され続けてきたのだ。

今回も100のやりたいことリストを作っていたら無意識に2回も書いていた。

もういい加減この気持ちは掬い取って、趣味に昇格させてあげてもいいのかなあと思っている。

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