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退職読書日記#25 小説も漫画も。2024.6.4~6.6

6月4日(火)
くもりなのか晴れなのか?の不安定のち夕方大雨。

無職2日目。体調上向き。いつものように家事をして子供を送り出す。今日は家で仕事と作業の日。午前中は執筆。昼ご飯は家にある適当なもので済ませて午後も執筆、合間に読書。

今日読んでいるのは花村萬月「たった独りのための小説教室」(集英社)

花村萬月さんが書いた小説の書き方本、である。私は下手の横好き趣味で小説を書いていることもあって、どうせなら文学理論も勉強したいなーと、この手の本をたまに読む。

そして役に立つかという実用的意味合いは脇に置いたとしても、書き手さんがどんな建て付けで小説を書いているのか、どんな姿勢で物語に向かっているのか、なんていうのを覗くのがめっぽう面白いのだ!

ライターさんやビジネスマンさんが書いている実用的な文章術の本を読むのはさほど好きではなくて(勉強として謙虚に読みはしますが)、小説家が書いた小説作法の本、が読み物として至高なんである!

まず、プロの小説家が小説をどのようなものとして捉えているのか、物語の使命と限界、そして限界を超えるための挑戦…をさらけ出してくれる。

大切にしていること、それらを伝えるためにどうするか、つまり世界をどう捉えているのか、というある種手の内ともいえるものを見せてくれる。

これを贅沢と言わずになんと言おう!

もちろん小説作法以外のエッセイでも作家さんの世界への向き合い方を垣間見ることができるけど、小説の書き方ど真ん中を語ってくれると「こんな覚悟で書いてくださっているのですね」とガツンと響いてくる…

村上春樹の「職業としての小説家」保坂和志の「書きあぐねている人のための小説入門」も好き。保坂さんの本なんて、創作メモも公開してくださって、こんなことしていただいていいんですか…!とゾンビのようによだれを垂らしてしまう。

作家をまるごと特集したムック本も好きだなぁ。桜庭一樹さんの「物語る少女と野獣」なんて何回読み返したか、、


はー、すき。と思いながらパラパラと読書。花村萬月さんの語り口が辛辣でそれがいい。

読み書きを切り上げ、家事。夕方は子供の習い事送迎などしてもはやルーティンの宿題バトルをして疲れ果てて寝た。

4月5日(水)
晴れ。無職3日目。気の抜けた日々は今日でもうおしまい。朝はいつものとおりに子供を送り出し、さて今日は辞めたてほやほやの前職場へ挨拶と引き継ぎへゆく。

私をボコボコにした社長とマネージャーは遅く出勤してくるので、その前にこそこそと顔を出す。お菓子をお渡しして、みなさんとおしゃべり。引き継ぎが混乱しているところを説明する。

いやー、もう、引き継ぎに関しては頭にきていて!(突然の愚痴)

普通は案件を引き継ぐ人が決まっていて、引き継ぎ時間を設けて説明とかするもんですよね。しかし今回の退職にあたっては引き継ぐ人がいない。なんせ辞めていく人も多いから、人がいない。

じゃあ、それは仕方ないとして、、社長先生が「一旦僕が全部把握します」っていうもんだから私はクライアントさんの案件20件すべてについて現在のステイタスや次のアクション、懸案事項なんかをご説明したわけです。

しかし、いかんせん案件の量も多いし事務タスクが煩雑で大量すぎる。

私は、次にこの書類取り寄せて、それが来たらこれをやって、この点を確認進めて、、、等のタスクを整理した案件表を作成しましょうか?と2回ばかり提案したのだけど、先生は「いや、すべて僕に口頭で説明してくれ」の一点張り。

へいへい、わかりましたよ、とおっしゃる通りにしました。もちろん簡単な整理表は作成したし、社内チャットに案件についてのメモを残しておいたんですが、基本は先生に口頭で説明するという方法で共有したんです。

そしたら案の定といいますか、先生は私と話したことすーーーっかり忘れているみたいでした~。あんだけ時間つぎ込んで口頭説明したなんだったの~!

そりゃそうだよね、何十件もクライアント抱えているんだから無理がありますよ。だったら!自分の脳内容量で足りないなら!取り出しやすい外付けハードディスク(紙ファイルなりデータなり)に記録しては?と思うのですが…

ここからは完全に私の一人勝手な予想なのですが…たぶん若いころは全部記憶出来ていたんじゃないでしょうか。

昔は全部頭の中に記憶して整理して、いつでも取り出せたのかも。しかし年齢的にそれが難しくなってきたにもかかわらず、まだ自分の記憶能力を信じて頼り、結果漏れがが出てくるんじゃないかと。

勝手なこと言っていますが。。。こういう愚痴とか悪口が心のなかに思い浮かんだときは、「じゃあ自分は?」って思うようにしてる。おまいう~って自分に問いかける。そうするとだいたい自分もできてないんだよね。。

社長先生にやれやれと思い、そして自己反省もしつつ事務所をあとにした。太陽が眩しい。暑い。

近くのスタバに出勤。コーヒーとシュガードーナッツ。4時間粘って作業。

このときは本当に本当にモヤモヤしていたのでずーっとジャーナリングをしていた。やりたい仕事もあったのだけれどまずは思うことの書き出しをして思考整理の時間に当てる。手が痛くなるほど書きまくったけど、スッキリしたのかしてないのかわからない。

さすがに4時間近く書き続けてボヤァとした気分で帰宅。

自宅で執筆、お猫様のブラッシング、掃除や洗濯、夕飯づくり。夕方は子供を習い事に送迎した。

夜、子供がまた一切の宿題を放棄して本ばかり読んでいる。何をいっても無駄。イライラするよりは自分の好きなことでもするかと諦念モードになり、クッションに横になって私も携帯で漫画を読んだ。

しょっぴー(渡辺翔太)がドラマやるらしいと知り、めちゃコミで「青島くんはいじわる」を読む。なんか聞いたことあるタイトルだな?と思っていたら以前無料分だけ読んだことがあった。

へー、ドラマかぁ、と興味が湧きちょっと課金して続きを22話まで読む。わりかし王道の大人女子漫画だ。

さえないモテない30代半ば女子に、かっこよくて恋愛なんて本気にならねーよ系スカシ男子が本気で惚れちゃって、ツンしてデレしてキュンしてシュンしてアレしてコレして、そのうち問題のある親が出てくる。

このパターンね~と白々しく思う向きもあろうかと思うし、正直私もちょっと思った。が、女性漫画に限らずパターンって昔々からあるわけで、少女漫画を馬鹿にする男子だって努力友情勝利!な王道ジャンプは好きっしょ?

パターンが悪いわけじゃない。軸が固定されているけど味付けでどう面白くするかっていうのが読みどころなはず。

漫画に限らずだけど、王道とか、あるいは時代の流行というのはそれだけ刺さるものがあるってことなんだよねぇ。(王道をぶち壊した作品もっちろん大好きだが!!!)

青島君に関してはパターンに対する味付けがそれほど好みではなかったので、続きを読むかは微妙。気が向いたら読むかもしれない、読まないかもしれない。

ふう、とりあえず漫画を切り上げて子供にも声を掛けて夕飯にする。私が放っておけばいくらでも本読んでだらだらする娘…

お風呂に入って早めに寝た。

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