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なぜ「ブルーシート」は青なのか

どうも、こんにちは。

私たちの身近にある「シート」と言えば「ブルーシート」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

そんな「ブルーシート」ですが、なぜ青色なのでしょうか。

別に他の色でも良さそうですよね。

今回はブルーシートが青い理由について調べてみました。


最初はオレンジだった

ブルーシートは元々、トラックにかける幌(ほろ)(トラックの荷台にかける布)として開発されました。

開発当初は青ではなく会社のイメージカラーに合わせた「オレンジ色」でした。

実際に幌として使ってみたところ、風圧とはためきで破れてしまい、使うことはできませんでした。

しかし、「普通の布よりも丈夫なこのシートはいろいろな用途で使用できるのではないか」ということで、オレンジ色の「万能シート」が誕生しました。


公害対策により青色に

軽くて丈夫な「万能シート」は順調に世の中に普及していきました。

その頃、日本では公害が大きな社会問題となり、公害対策基本法が制定されました。

それに伴い、「シートに使われているオレンジ色の顔料に有害物質が含まれている」という噂が流れるようになりました。

実際に顔料には、わずがですが「黄鉛」という有害物質が含まれていました。

人体に影響はなかったのですが、燃やした場合に危険が伴うかもしれないということで、オレンジ色の顔料の使用を中止しました。

そして、次の色を決めるために業界関係者が集まり会議を行った結果「青色」が適しているという結論に至りました。


青色が適している理由

青色は「耐候性」に優れているという特徴があります。

耐候性とは、塗料が自然環境に耐えうる性質のことを指します。

つまり、屋外に長時間放置しても色が抜けにくいということですね。

他にも「空や海と同じで景観を損ねない」という利点もあります。

また、当然ですが有害物質は含まれていません。

これらの理由から、青色のシートが作られるようになり、ブルーシートという名前も定着していったのです。


終わりに

以上、ブルーシートが青い理由についてでした。

現在では青以外にもいろいろなカラーバリエーションがあるようです。

用途やシチュエーションによって使い分けることができて便利ですね。

それでは、今回はこの辺で。



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