ダイヤモンドは意外と簡単に砕けるらしい
どうも、こんにちは。
誰もが知っている人気の宝石といえば「ダイアモンド」ではないでしょうか。
そんなダイアモンドには「自然界で最も硬い物質」という特徴があります。
硬さを示す「モース硬度」という尺度では最も硬い「10」と評価されています。
しかし、実はダイアモンドは金槌などで叩くと割れてしまいます。
これは「モース硬度」が摩擦や引っ掻き傷に対する強さを表しているからです。
モース硬度は引っ掻き傷に対しての硬度のみを表しているので、衝撃に対する強さはこの尺度からは判別することができないのです。
衝撃に対する硬度を示すのは「靭性(じんせい)」と呼ばれており、「破壊に対する抵抗」を表しています。
この靭性が高い宝石としてルビー、サファイヤ、翡翠などがあります。
これらの宝石はダイアモンドよりも衝撃に強いということになります。
ダイアモンドが割れやすい理由として「へき開面」の存在が挙げられます。
ダイアモンドは炭素が正八面体の形を成して結晶化している物質で、原子同士の結合の力がとても強いです。
そのため引っ掻いても結合が壊れないため傷つきにくいという特徴があります。
ですがこの正八面体の構造には一部結合の緩い「へき開面」という部分が存在します。
この「へき開面」に衝撃が加わってしまうと結合が崩れ、割れてしまうのです。
以上、ダイアモンドが砕けやすい理由についてでした。
ダイアモンドは衝撃に弱く、意外と割れやすいので乱暴に扱うのはやめた方が良さそうです。(そんな人はいないと思いますが)
それでは、また次回お会いしましょう。