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【ベガルタ仙台】J1再開に思うこと

いよいよ明日7月4日、明治安田生命J1リーグも再開することになりました。この日を迎えるに当たって、たくさんの方のご努力がありました。まずはそれに感謝いたします。

先週J2再開とJ3開幕もあり、私は福島ユナイテッドFCのホームゲームを現地取材することができました。今までとは違うスタイルの試合取材となり、戸惑いもありましたが、何とか取材を遂行できた喜びがありました。

今回のJ1再開もまた喜ばしい話です。既にベガルタ仙台サポーターの皆さんも試合を心待ちにしており、私も楽しみなのですが、私としては複雑な気持ちもあります。

コロナ禍の影響で練習取材のスタイルも大きく変わりました。基本的に報道陣が取材できる日は設けてくださっているのですが、その日に都合が合わないこともままある状況でして、思うように取材できない歯がゆさや、クラブやチーム、サポーターの皆さんへの申し訳なさも感じていて、力の無さを痛感しています。

そんな中でも「できることを全力でやる」というスタンスは貫きたいという思いでやってきました。今週発売されたスタンダード宮城は4ヶ月苦闘してきた成果の一つですし、来週の頭に発売されるサッカークリニックは、コロナ禍の中、ベガルタ仙台前監督の渡邉晋さんがリモート取材に応じてくださり、とても良いお話をしてくださってありがたかったです。どちらもベガルタ仙台サポーターに喜んでもらえるものが書けた手応えはございます。

もしかしたら自分の書いたものを読んで、物足りないとか、他媒体でも出ている情報だとか、思う人もいらっしゃるかもしれません。それは私の力の無さなので、申し訳ない話です。でも限られた情報やさまざまな制約の中でも、自分の色を出せるよう、全力で頑張って参ります。

かつて三谷幸喜さんが書いた戯曲に「笑の大学」というものがありました。戦時下でさまざまな制約が課された喜劇が、制約が課されれば課されるほど面白くなっていくという話がありました。こういう時こそ、この話を思い出し、こういう状況だからこそやれることにこだわって、頑張っていきたいと思います。

制約が課されているのは取材する側だけではありません。選手や監督・スタッフ、クラブの皆様も、あれができない、これができない、という中でも、あれならできる、これならできる、と知恵を出し合っています。そして何よりサポーターの皆さんは、現地に足を運ぶことがまだ許されていません。もう少し日が経ち、足を運べたとしても、わずかな人数に限られます。一番大きな制約を課されているのはサポーターに他なりません。

私もこういう状況で、いらだちを覚えることは少なくありません。でも、皆さんも少なからぬいらだちを抱えられている状況。私のいらだちなど何てことはありません。

この状況下でもプロのサッカーの試合ができることに心から感謝し、明日はDAZNで湘南ベルマーレ-ベガルタ仙台戦を見守りたいと思います(その前にブラウブリッツ秋田-福島ユナイテッドFC戦も見ます)。明日は仙台サポーターの皆さんも、選手の一挙手一投足をぜひ楽しんでください!

追記

なお、このようなシーズンになったため、ベガルタ仙台のホームゲームと福島ユナイテッドFCのホームゲーム以外のJリーグ取材に関しては、当分の間見合わせます。アウェイで現地取材したい試合もありますが、取材者の人数制限が非常に厳しくなりました。アウェイの私が取材枠を埋めるより、現地でホームクラブを一生懸命取材している方が取材枠を埋めて欲しい思いがあります。ホームも人数制限で申請却下されたら、やむを得ませんが、DAZNでの観戦とリモート会見を受け入れます。

また、私は当分の間全ての取材において移動を減らし、どんなに遠くても東北の隣県(福島・山形・岩手)まででとどめたいと思っています。2つのJクラブの取材を1年間滞りなくやるには、それが一番だと決断しました。秋からは育成の試合も始まりますが、それも新しいルールに乗っ取り、無理せずやる予定です。高校選手権も東北での予選は何県か行きたいですが、首都圏で行われる全国大会に関しては、取材枠が大幅に制限されるようなら、見合わせることも考えています。新しい生活様式の中で、やれることを確実にやっていき、やれることが増えたら、またいろいろ考えていきたいと思いますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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