【スタッフのつぶやき】サブスクと音楽
お久しぶりです!co-ba hiroshima学生スタッフの池田佳穂です。
しばらく後輩スタッフに任せきりだった「スタッフのつぶやき」ですが、本日は私が担当させていただきます。よろしくお願いします!
音楽の聴き方
2022年の大河ドラマは「鎌倉殿の十三人」ということもあり、昨年は鎌倉に注目が集まる年でしたね。私が昨年本屋で出会った小川糸さんの小説「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」の舞台も鎌倉で、2022年一番聴いたアルバムは「Ocean Eyes」でした。海の音がする歌をよく聴きました。
なにかと鎌倉に縁の深い一年だったので、先日鎌倉へ一人旅に行ったところ、ゲストハウスのオーナーと音楽の話になりました。
”少し前まではサブスクがなかったので、CDやアルバムを購入して同じ曲、同じアーティストの作品を繰り返し聴くスタイルだったけれど、現在はサブスクで色々な歌をつまみ食いして聴いている。”
と言っていました。
「様々なジャンルの流行りの音楽を聴き放題」
というのがサブスクのいいところだと思います。
でも、オーナーの話を聞いた印象は「もったいない」という印象でした。
オーナーは、若いころ音楽をかじっていたということもあり、昔のアーティストについて詳しい情報をお話しいただきましたが、昨今のサブスクの時代になってからのお気に入りのアーティストについては、昔に比べて情報が浅く、ご本人も
「しっかり聴かなくなっちゃったね~」
と言っておられました。
サブスクネイティブ世代
”サブスク”が浸透してから大学生になった私たちの世代は、言ってみれば
「サブスクネイティブ世代」です。
オーナーと話してから気になって、一人旅のお土産話をしつつ、友人の音楽事情を聞いたところ、アルバムをきっちり一枚聴いたこともない、という子がほとんどでした。
個人的な意見ですが、アルバムに収納されている曲を全て順番に聴くことで、各曲がアーティスト自身の様々な表現としての役割を担っていることが分かります。
アルバムの冒頭一曲目には、一曲目らしい華やかなもの、アルバム全体の始まりの音、本で言うところのプロローグが配置されています。
中盤に盛り上がりを見せ、折り返し地点から最後の曲に向かってアルバムの締めくくりの形が見えてきます。
シングルで発売された曲が浮いてしまっているアルバムや、逆に上手く溶け込んでいるアルバム、シングルで発売したヒット曲を裏付ける曲が存在することもあり、一曲だけ単発で聴くより、アーティストの表現したいものを感じることができます。
選択肢
私自身もサブスクを使っているので、サブスクを批判したいわけではありません。現代は音楽に限らず、便利になったおかげで選択肢が広がっていると思います。
アルバムという作品を楽しむ、流行りの曲を楽しむ、新しいものをどんどん取り入れるなど、結構なんでもできると思います。
新しいものをどんどん取り入れる、というのが、ほとんどの企業側からすると一番ありがたい消費者の姿勢ですが、自分の趣味嗜好を、企業戦略に惑わされず選択することができるといいな、と思います。
終わりに
写真と共に少し旅をご紹介します。
私たちは無意識のうちに、様々な影響を受けます。一つ一つに取り合っている時間はないけれど、気をつけなければ、どんどん流されてしまう社会の仕組みがあります。
いわゆる情報リテラシーを身につけるにとどまらず、様々な疑問符を忘れたくないと思います。
それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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