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大野 雄大 様

コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。

今回は、中日ドラゴンズの大野雄大選手について、記します。

正直、私は2021年は阪神タイガースの背番号22番を着用しているものと思っていました。
ちょうど背番号7の糸井嘉男もかつて阪神ファンであり、FAで移籍したぐらいです。

自身が野球を始めた原点、夢を叶えたいと思うのは自然なことです。落合博満、清原和博は憧れた巨人へ。
そして和田一浩、大野奨太は岐阜県でキャッチャーをしながら、中日ドラゴンズの選手になりたいと思い日々鍛錬していたはずです。

しかし、私はこれを見てビックリしました。

かつて、阪神ファンだった大野雄大。桧山進次郎と写真を撮れて喜んでいたので間違いないです。

ただ、FAを取得しても、大野雄大は最初から中日ドラゴンズ残留を第一に考えていた…。
移籍するのは、提示がよっぽどひどかった時にやむなくしかないということ…。

プロ野球選手はうまくいけば確かに大金を稼げますが、一方で出ていくお金も多いものです。
後輩におごったりもするでしょうし、トレーニングや身体のケアのためのヒト・モノにどうしても費用が掛かります。

それに、ちょっとしたきっかけで数年後には収入が激減している可能性もあり、お金は多く稼ぎたいと思うのも一理あります。

子どものころに、その選手になりたいと思っていた阪神。金銭面での魅力が際立つ巨人。
片や、別に中日ファンだったわけでもなく、提示の年俸は他球団ほど多くはない。

にもかかわらず、大野雄大はこれからも中日ドラゴンズの一員として戦うことを決意したのでした。

私はびっくり。大野奨太のFA移籍から感じ入るものがあり、かつ自身の勤務先の移籍も決めていただけに驚きは大きかったです。


私の推察ですが、大野雄大にとって大きな要素は“誰と野球やるか”なのだと思います。

大学4回生の時には肩の故障で投げられなかったこともあり、ドラフト時の評価が下がって最悪指名漏れになってもおかしくはない状況だったにもかかわらず、中日ドラゴンズが1位指名します。
ドラフト1位指名と言うのは1年に12人しか枠がない、とてもとても狭き門です。ほとんどの人が大きな栄誉だと感じるものです。

この時の感謝の思いがひとつ、そしてチームメイトとの関係も良好だということでしょう。
子どものときは阪神を応援していたが、仕事は自身にとってよき関係が作れている仲間たちとしたい。そういうことなのだと思います。
私は業種も変わる移籍でしたが、阪神タイガースも読売ジャイアンツも、プロ野球選手に違いはありません。
サッカーや柔道やるわけでもないですし、1日ずっとオフィスでPC使って仕事をするわけでもありません。野球というスポーツです。

かつ、中日でもらえる年俸は3億円と、生活レベルを相当なまでに上げ、よほど散財するようなことがなければ、今後しばらくの生活は可能です。
大野雄大の育ちは京都ではありますが、中日ドラゴンズの選手として現役を全うするとすれば、東海地方のメディアからの仕事は必ずあるレベルの成績は既に残しています。2020年の沢村賞が本当に大きい。

そうなってくると、より多くのお金より、今後も日々楽しく仕事に臨めるかどうかを選んだ。
今回の残留劇からは、そのような心境を私は読み取りました。


これは個人の価値観なので、選んだことに関しては私は何も言いません。実際に社会で働くと、得るお金も大きな要素であることは否定できず、がめついだの綺麗事だのと人によって意見が分かれます。どれも、ある程度正解です。
多額のお金を稼いで高級品を買う。経済効果があるのに、金持ちだと言って否定的な言葉を浴びせるのはナンセンスです。自分に巡ってくるかもしれない。

他のところから声がかかるほどの実力があるにもかかわらず、それでも残留を選択する。このような人材が集まる組織は強いです。

同学年で、10年目の冬に人生の岐路に立つことができた私は移籍を決断しました。それだけに大野雄大の決断も、決して他人事ではなかったです。
そうして引き続き中日ドラゴンズに在籍すると選んだことに悔いがないのであれば、あとはもう本当に応援するだけです。
打たれて降板したとしても、他球団からも声がかかるほどの実力者がそのうえで中日残留を選んだのだと考え直し、そのうえで言葉を発しないといけないです。

私個人の思いは、ピッチャー大野雄大キャッチャー大野奨太で勝つことですが、チーム全体の問題でより勝てる確率が高まるキャッチャーと組んでもらえればいいです。

あとは、彼にある思いはリーグ優勝のはず。
プロ入り初登板は確かに優勝の手前でしたが、ポストシーズンでは投げませんでした。02年目のクライマックスシリーズファイナルステージも投げて勝ち投手にはなりましたが、その後敗退してしまいました。
日本シリーズでは登板したことがありません。

年俸3億円となると、自動的にチームの看板選手の立ち位置になります。自身が先頭に立ってチームに多くの勝利をもたらし、リーグ優勝して与田監督を胴上げしたい。みんなと日本一になりたい思いが絶対あるはずです。

私は、こうしたいというものに向かって進んで行く所存です。
大野雄大様、これからもよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

サポートいただければ、本当に幸いです。創作活動に有効活用させていただきたいと存じます。