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中日ドラゴンズに強者がいます。その名は石橋康太

コブ山田です。

ようこそいらっしゃいました。

今回は、プロ野球中日ドラゴンズ石橋康太選手について、記します。

※ヘッダー画像は2023年に撮影し、追加しました

大野雄大から、うける

2022年05月09日(月)、中日ドラゴンズの木下拓哉がPCR検査で陽性判定を受け出場登録抹消となりました。
キャッチャーの処置をしなくてはならなくなり、先月から1軍に登録されていた石橋康太がスタメンとなりました。
その後、木下拓哉が復帰した20日(金)までの間、01試合を除きずーっとスタメン。大野雄大、柳裕也のエース級ピッチャーと組んだ試合もフルイニング出場しています。唯一出場しなかったのは12日(木)の明治神宮野球場で、中日の先発ピッチャーはプロ初登板初先発の上田洸太朗でした。

私はこの間の石橋連続スタメンに対し、腑に落ちない状態が続いていました。エース級の大野雄大、柳にも?そこまで出続けるのは単に直近の試合で調子のよさを見せているからで片付くことなのか?と。

そんな中、見つけた記事がこちらです。

福岡PayPayドームの千葉ロッテ戦にて、かつてチームメイトだった城島健司と井口資仁が会話しているというシーン。そこに、千葉ロッテの高卒ルーキー捕手、松川虎生もあいさつに訪れて城島と会話した模様です。

城島は右投げ右打ちの高卒捕手というカテゴリならNPBで2番目と言っていいほどの強肩強打のスーパーキャッチャーでした(総合力なら谷繁元信と甲乙つけがたい)。
松川からすれば、まさに目指すべき姿と言えます。現に、井口も松川を城島のような選手に育てたいと発言しています。

そこで私は思い出しました!以前拝読していたnoteの記事で(しっかりスキもつけています)、城島に関して書いてあったものを!!
最所あさみさんが2016年04月に出していたものです。

36歳になる和田毅先発時のキャッチャーに24歳になる山下斐紹を起用しました。意図は、和田が斐紹を育てる、お互いにヒーローにできるというものです。
そう、当時の監督であった工藤公康は福岡ダイエーのピッチャー時代に13歳離れた城島のキャッチャー能力向上に大きく寄与した経験があります。

今年20歳の高橋宏斗を続投させたのは投資であるという中日スポーツの記事がありましたが、これは石橋への投資とも言える、短期的な成績と中長期的なチーム作り両面を見てバランスをとった結果の最善策であると私は感じました。そうであれば、連続起用は納得です。

木下拓哉が試合に出場できない以上、彼のアクションを石橋に見せることができません。石橋は幸い健康体で試合にも出場できる状態なので1軍のスタメンとし、小笠原慎之介、岡野祐一郎、大野雄大、柳裕也、松葉貴大といった先輩ピッチャーと晴れ舞台で組む機会が与えられました。
特に大きいのは大野雄大でしょう。12歳差であり、2020年は沢村賞を受賞しており、加えて前回登板時には29人連続アウトの完全投球を経ての勝利を見せています。
さらには敵地東京ドーム。石橋が受けるプレッシャーは大きいなんてものではないと推察していました。

さて、東京ドームでは15日(日)の柳先発の試合では勝ったものの、大野雄大と高橋宏斗先発時には負けてしまいました。高橋宏斗のあとを継いだ祖父江大輔は、中田翔に逆転満塁ホームランを打たれています。

これで、試合後に石橋がピッチャー陣と何も話さないはありえません。必ず反省会をしていたはずです。この時に、大野雄大、祖父江、柳といったタイトルホルダーの先輩ピッチャーと会話し、それらが糧となる。立浪監督にはその狙いがあったと私は考えています。
経験が比較的多くないキャッチャーを連日起用して相手チームにリードの傾向が読まれやすくなるデメリットより、先述の先輩ピッチャーたちと組む経験を積んでおくことがドラゴンズのためになる、と。

城島も、工藤や武田一浩といった経験豊富な先発ピッチャーに積極的に教えてもらうべく行動したことは有名です。

では、石橋の1軍での教材はピッチャーだけなのかと。そんなことはありません。
城島は晩年阪神に在籍しますが、2009年オフ同時に入団した高卒ルーキー原口文仁は城島に質問攻めにしてどん欲に吸収しようと行動しました。
原口からすれば、日本シリーズ制覇や国際試合の経験もあるスーパーキャッチャー城島はお手本として本当にありがたい存在だったはずです。

その中日では、今回、木下拓哉と入れ替わりで出場登録された捕手がいます。日本シリーズ制覇や国際試合の経験もあります。
私が大好き、大野奨太です。

大野奨太から、まねぶ

もともと、私は大野奨太1軍帯同のメリットを感じていました。当然ながら大野奨太は選手登録ですが、石橋のサポート役もできるからです。
それこそ、福岡ダイエーが城島の教育係の役割を期待して千葉ロッテから田村藤夫を獲得したことを覚えており、ツイートまでしていました(笑)

私のTwitterTLにて、石橋のアクションが大野奨太に似てきている旨のコメントが出てきていたのです。
成功者の真似から入れとよく言いますが本当かよ、と思いYouTubeを見てみます。本当でした。

ツーストライクまでは左足のつま先を浮かせてスイングしていますが、追い込まれるとつま先をくっつけたままのノーステップ打法を採っています。
これは、大野奨太と同じです。この点が似ているという話でしたが、大野奨太をお手本としないとできない石橋のフォームに、私は笑顔になりました。

石橋康太。中日の城島健司になるやもしれん。

最後に

木下拓哉離脱時の07試合で立派にホームベース守り抜いた石橋に文句をつけた中日ファンはいないと信じているぐらいの大奮闘でした。
石橋の頑張りに拍手です。

木下拓哉と石橋は09歳差。ちょうど、広島の石原慶幸と會澤翼も09歳差であり、この歳の差はちょうどいいのかもしれないとも感じました。
今回の日々、よくしてくれてお手本となる先輩キャッチャーから、そして一級品の球を投げる先輩ピッチャーたちから多くの事柄を得たに違いありません。

竜の未来への頑丈な橋、これからもさらに強いものにいってください!!

ありがとうございました。

サポートいただければ、本当に幸いです。創作活動に有効活用させていただきたいと存じます。