フェアトレードを支援する方法
チョコレートやコーヒー、或いはファストファッションなど、そのリーズナブルな価格の裏にある劣悪な労働環境が問題視される。
消費者として「労働環境はどうでもいいからとにかく安くしてくれ」と思う人は少ないと思う。でもその手頃な価格が経済的に恵まれていない環境下で生産されるゆえに実現できていることは薄々感じているはず。
見てみないふりをしていると言うか、考えないようにしている、と言う人が大半だろう。
最近「990円のジーンズがつくられるのはなぜ?」という本を読んだ。タイトルの通りジーンズが低価格で生産される裏側が取材を元に書かれている。
ファストファッションはアジアのどこか人件費の安い国で作られれているのだろう、くらいの感覚でいたが、この本を読むとファストファッションへの見方が変わる。
ファストファッションに限らず、生産コストが抑えられていることがどういうことかを考えざるを得ない。
物価や経済力の違いで人件費が安くするとか言う話ではない。もちろんそういう事情もあるが、文化的な背景や低コストを実現するための経営者の対応など、「国の経済力に見合ったコストを払っている」と思えない現実がある。
本書では、我々のような消費者が、そういった問題をどう解決できるか、と言う点にも言及されている。
日常の便利さを享受し続けるためにも、ぜひ読んで欲しい一冊です。
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