鹿児島ユナイテッド第3節FC今治戦レビュー

 7月11日に行われた鹿児島ユナイテッド対FC今治戦。J2からの降格チームとJFLからの昇格チームとの戦いということで、鹿児島としてはJ昇格のためには絶対に負けられない戦いだと思って熱の入った観戦です。

 今治のありがとうサービス、夢スタジアムには1100人くらいの観客も入っていて、チャントはないものの、良いプレーの後に拍手があったり、惜しいシーンでは「あー!」という声があったりして、そういうリアクションがあるだけで一気にサッカーの試合っぽくなるんだなぁと実感しました。

 試合が始まって最初の方の展開は今治にかなり押し込まれる形。右SBの元日本代表の駒野を中心としてしっかりつないで、クロスをどんどん放り込まれる展開。クロスに弱い鹿児島ユナイテッドとしてはかなり怖い展開でした。

 そんな怖い雰囲気を一転させるのが今季から加入の三宅海斗でした。12分19秒ごろに右サイドでボールを受けると反転してから猛スピードのドリブル!ドリブルがうまいとは思っていたけれど、足もとても早かったのね、、、これには相手のディフェンスもついていけず、かなりのチャンスでしたがうまく味方に合いませんでした。

 今治の前線からの激しいディフェンスにヒヤヒヤしながら試合は進んでいきました。鹿児島の攻撃からミスが起きて、危うくカウンターという場面ではいち早く田辺がファールなりで止めて、ピンチの芽を摘んでいるのが印象的でした。田辺はボールを受けるのも捌くのもうまいし、ディフェンスの要所をわかっている感じがします。

 1節からずっとスタメンの馬場と酒本は今日は調子があまり良くない印象でした。特に馬場はボールも収まらないし、シュートも打てないし、パスも出せない、30分30秒あたりの三宅の再度の早いドリブルからのパスも受けることができておらず、少し残念でした。前節まではボールをしっかり受けてすぐシュートって形があったので期待していたのですが今回は調子が悪かった!それと鹿児島の前線からのプレスも、酒本と馬場だとプレスをかけ切れていなくて、ただボールを持っている人の方に走っていって、途中で止まる、みたいな、あまり効果的なプレスのように見えなかったです。かなり歳が上の選手なので体力的にプレスをかけ続けるのは大変だと思うのですが、熊本然り、讃岐然り、今治然り、今はどのチームもしっかり前線から奪おう奪おうとしているチームばかりですので鹿児島もしっかりとやっていきたいものです。

 後半になって馬場がジョンガブリエルに、三宅が五領に交代しました。五領のドリブルからのジョンのスルーからの牛ノ濱のシュート!去年の鹿児島のいい時のような形になっていてすごくワクワクしました。牛ノ濱は前半はあまり活躍している場面がなかったけれど、五領がいると相乗効果が起きている感じがしてとてもいいですね。

 ジョンガブリエルも高さもあって相手からしたら怖いだろうし、足元もしっかりあるのでここぞというときに頼みになる感じがあります。スピードがあるって選手ではないので前半からバンバン出した方が良いのではないかと個人的には思ってしまいました。途中で酒本と代わって出てきた薗田に関しては、やる気は見えるし動きもキビキビしていていいのですけれどトラップが大きすぎてあまりボールが収まっていないシーンが目立ちました。和田とか米澤とか裏抜け狙う感じのフォワードも見てみたいなと思ってしまいます。

 このまま勝利するかと思っていたら最後の最後にクロスから失点。辛い。。いつまでクロスが苦手なチームって印象で終わってしまうのだろう。。。中に頑張ってもらうのは背の高さ的に限界があると思うのでサイドからクロスを打たせない工夫が必要だと思いました。牛ノ濱の最後のプレスもちょっと物足りないな、、

 大西が前半からずっとナイスセーブを連発していたのでもったいない失点でした。

 次は絶対勝つ!!コロナウイルス感染拡大防止のために次節も僕は自宅からDAZNで観戦ですが、必死に応援します。

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